イチロー氏が多感な時期の高校生に教えたかったこと(日刊スポーツ)

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マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(47)が、智弁和歌山高の野球部で初指導したことが話題を集めました。映像や写真によると、とても楽しそうで、少年のようにはしゃぐ笑顔が印象的でした。昨年3月の引退以来、アマ選手の指導に興味を示していましたが、イチロー氏は現代の高校生に何を伝えたかったのでしょうか。 【写真】智弁和歌山の練習でキャッチボールする選手を見つめるイチロー氏 そんなことを考えていると、2015年に高校野球の100周年企画で特集した際の言葉を思い出しました。イチロー氏の高校時代(愛工大名電)といえば、今から約30年前。球界の常識も練習法も違ったはずです。チームによっては、練習中に水を飲むことすらままならないような時代でした。そんな苦しい時代の思い出を、当時現役だったイチロー氏は、素直な言葉で振り返りました。 「寮生活でしたから、どうしても下級生の頃はやらされてました。逃げられない、サボれない。その当時は、みんなと一緒にそこそこやってました。3年生になると、いくらだってサボれましたから。投手で別メニューなんで、サボることばっかり考えてました」。 「高校野球は教育的な面もあるし、技術とか将来を見据えている人には大事。ただ、僕にとって、高校野球といえば、すべてを占めていた寮生活。あれよりも嫌な経験はない。今でもそれは大きな支えです」。 「理不尽なことしかなかった。そこを何とか耐え抜いた。何かしんどいことがあったらその当時を思い出しますし、2度とやりたくない経験として真っ先に浮かんできます。それ以外のことは浮かばないです」。 「あの時代があったから今があると思えることは、実は少ないと思います。ただ、僕の中でハッキリしているのは、高校の2年半は、数少ないと断言できる、大事な時期でした」。 もちろん、当時とは時代も違いますし、イチロー氏が経験したような理不尽なことも、現在は少なくなったのかもしれません。ただ、イチロー氏にとって、高校時代は「大きな支え」であり、「大事な時期」と断言できる貴重な時間だったことは確かです。少年時代からプロ野球選手という明確な将来像を持っていたイチロー氏が、サボることばかりを考えながらも、耐え抜いた末に「今がある」と言えるのが、高校時代というわけです。 昨年の引退会見でイチロー氏は、数字やデータなど“デジ

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(2020/12/06)