メジャー球団、菅野獲得を見送る可能性も コロナ禍で財政逼迫、譲渡金もネック(夕刊フジ)

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 【ダッグアウトの裏側】  米大リーグの今オフの動きについて質問されると、こう答えている。 【写真】侍ジャパンで大谷と話す菅野  「オーナーの立場で考えてみてください」  米国では新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、来季開催のめどは立っていない。今季のレギュラーシーズンは162試合から60試合に短縮。無観客だったので損失額は大きく、従来のような球団経営に戻るには、収束後に数年かかるといわれている。  AP通信によれば、フィリーズの年間損失額は1億4500万ドル(約152億円)。2019年にはフリーエージェント(FA)のブライス・ハーパー外野手(28)と総額3億3000万ドルで13年契約を結んだのに、今オフは攻守の要であるJT・リアルミュート捕手(29)の引き留めさえ困難という。  会社と同じで経営を圧迫するのは人件費。すでに多くの球団でスカウトを含めた球団職員のリストラが始まり、総年俸カットの方針が打ち出されている。FAの大物選手と大型契約を交わせるのは、メッツのスティーブ・コーエン新オーナー(64)ら莫大な資産を持つか、本業で利益が出ている数人だろう。  そんな状況下で、大リーグで実績のない日本選手獲得に動く球団があるのか。ポスティングになれば選手との契約金に加え、所属球団への譲渡金まで支払わなければならない。残念ながら、評価が急落している日本の野手獲得に動くほど、金銭的に余裕のある球団はないとみている。  ただ、投手だけは別。カブスのダルビッシュ有(34)、ツインズの前田健太(32)両投手がサイ・ヤング賞の最終候補に残る活躍を見せたこともあり、日本投手の評価は全体的に高い。それでもポスティングでは譲渡金がネック。米球団が仮に巨人の菅野智之投手(31)と4年総額3000万ドル(約31億円)で契約した場合、余計に6億円以上の譲渡金も払う必要がある。FA市場に残っている大物投手や逼迫した財政を考えると、全球団が獲得を見送り、残留となる可能性も十分ある。(サンケイスポーツ編集局次長・田代学)

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(2020/12/05)