スパコン「富岳」の新分析!“飛行機・タクシー”での飛沫は?“野外”にもリスクが(MBSニュース)

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 タクシーの車内や飛行機の機内などで飛沫はどのように広がるのか。神戸の理化学研究所などのチームは11月26日、スーパーコンピューター「富岳」を使った新たなシミュレーション結果を発表しました。  JR大阪駅前のタクシー乗り場。タクシーの車内ではどのような感染症対策が行われているのか、運転手の方々に聞きました。  (タクシー運転手)  「マスクする。走行中は常に窓を少し開けて換気する。(Qマスクをしていないお客さんもいると思いますがその場合は?)あえては僕は何も言わないですけど。一応ちょっと窓を開けて、隙間を多くするぐらいですかね。あまり言うとトラブルのもとになるので。」  「窓を開けている。できるだけ換気する。」  そんなタクシーについて、スーパーコンピューター「富岳」を使った、気になる研究結果が11月26日に発表されました。  タクシーの車内での換気性能のシミュレーション。汚染された空気が赤、新鮮な空気を青で示しています。窓を閉め切り、エアコンを“外気導入モード”とした場合、約30秒でほぼ空気が入れ替わると予測しています。一方で後部座席の窓を開けた効果は限定的だと予測しています。  (理研チームリーダー・坪倉誠神戸大教授)  「車の窓開けってもう少し効果があるのかなと思ったんですけども、あまり換気としては上乗せ効果がなかったということ。無理に窓を開けなくても、窓をきちんと閉めて、室内のエアコンを外気モードで作動させる、これで十分なんだというのは少し驚きました。」  また、運転手が咳をした場合。パーティションをして窓を開けることで、後部座席への飛沫の到達量が減り、飛沫は窓から車外へ排出されるということです。一方、乗客が咳をした場合、マスクをすることで飛沫の量を3割程度まで減らすことができるとしています。  また、旅客機の機内では。通常の姿勢とリクライニングで咳をした場合、リクライニングの方がより飛沫が広がる様子がわかります。  さらに、BBQなどを想定した野外活動にも思わぬリスクがあります。無風や毎秒1mの風が吹いた場合でも、周辺の人に飛沫が到達し、『近距離で接した場合、風向きによって全ての人にリスクがある』としています。  研究チームは“いずれのシチュエーションでもマスクやフェイスガードの着用で一定の防止効果がある”と予測しています。

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(2020/11/26)