新型ポルシェ911に伝統の“ターボ”は必要か? 真のラグジュアリーを考える(GQ JAPAN)

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「ポルシェ911ターボといえば“サーキットの狼”に登場した早瀬佐近のことを思い出す」なんていうと歳がばれそうだが、早瀬が乗っていた930ターボがデビューしてから35年目の今年、911としては8代目、911ターボとしては7代目にあたる最新モデルがデビューした。 古き良き時代を知る人々にとって911ターボは暴力的なパワーを生み出すジャジャ馬のような存在だったが、時代とともに洗練され、先代のタイプ991では滑らかな乗り心地をもたらす極上のグランドツアラーへと進化。とりわけ、路面からの衝撃をしなやかに吸収してしまうサスペンションの仕上がりは秀逸で、文字どおりどこまでも走り続けたくなる快適性で乗る者を魅了した。 もちろん、911を名乗るからにはハンドリングもスポーティで、サーキットでは4WDのもたらすスタビリティと相まって流れるようなドリフト走行が可能だったことも忘れがたい。そんなときには軽いアンダーステアも看取されたが、高速道路での長距離クルージングのことを考えれば、多少は安定方向に振られていたほうがリラックスしてステアリングを握れるというもの。 いずれにしても、ダイナミク性能を備えつつも快適性を最大限追求した点にこそ911ターボの魅力はあったといえる。 最新のタイプ992には、911ターボ、911ターボ・カブリオレ、911ターボS、911ターボSカブリオレという4台の“911ターボ・シリーズ”がラインナップされているが、今回試乗したのはこのうちの911ターボSカブリオレ。つまり、最高出力は“普通の911ターボ”を70ps上まわるハイパフォーマンス仕様で、しかも開閉可能なソフトトップを備えた豪華版。ラーメンでいえば“トッピング全部乗せ”の最高級グレードである。

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(2020/11/26)