制作陣もキャストもクィア!同性カップルが主役の映画が話題(コスモポリタン)
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クリステンによると、今回この作品が他のLGBTQ+を題材にした恋愛映画と違うところの一つは、多数の人気俳優が出演していること。そして、もう一点は、インディー映画ではなく、大手の「トライスター・ピクチャーズ」が制作会社となっているところだそう。
「これは映画会社がバックにいる、大作で商業映画なんです。さらに、クィアであることを公表している女優が主演しています。これまでに存在してこなかったような映画なんです。私自身が早く見たかったような作品です」
同作にはクリステンの他に、ゲイであることを公表しているエミー賞俳優のダン・レヴィも出演している。
そして、メガホンを取ったのは自身もレズビアンを公表している女優で監督のクレア・デュヴァル。脚本も担当した彼女は、自身の経験が反映されていると話している。
「私はクリスマス映画が大好きなんです。でも、LGBTQ+の登場人物がいたとしたら、それはほんの脇役か、“普通の家庭”を多様化するために唐突に登場させられるようなキャラクターばかりでした。だから、脚本執筆や監督もするようになってから、私自身がそのような映画を作れば良いのだと気づいたんです。とてもパワフルな気持ちになりました」
また、カミングアウトが題材の一つになっていることが「ありがち」と思われることについてもコメント。
「同性愛者への嫌悪感や攻撃はなくなっていません。『まだカミングアウトの話をしているの?』という人もいます。でも、まだまだ簡単なことではないのです。告白できず、怯えている人も少なくありません。だから、カミングアウトを、悲劇としてではなく、温かく希望のあるコメディとして伝えることはとても大事なことなのです」
クリステンも同じように考えているそう。
「一部の人にとっては、もうカミングアウトは当たり前のことになっているのかもしれません。でも、本当はまだ一大事であると、認識することは悪くないことだと思います」
様々な人々の想いが詰まった映画『Happiest Season(原題)』。コロナ禍の影響からか、米国では本来予定されていた映画館での上映ではなく、Huluでの配信が予定されている。