新型コロナ 幼児への影響(上)臨時休園で在宅勤務と育児…親子にストレス「両立の困難、理解を」(産経新聞)

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 今年4月7日、東京都など7都府県に緊急事態宣言が発令され、都内在住の会社員、安部奈緒子さん(42)の2歳と4歳の娘の通う保育園は、ほどなくして臨時休園となった。 【グラフでみる】臨時休園での過ごし方や困っていること  別の会社に勤める夫も在宅勤務に。例えば安部さんがオンライン会議のときは、夫が娘たちと公園に行くなど夫婦で協力したが、「日中はほとんど仕事にならなかった」と振り返る。  日中の仕事の遅れを、深夜に作業する日々が続いた。娘たちにはテレビを見せる時間が増え、運動不足も気にかかり、親子ともストレスはたまる一方だったという。  安部さんは同じような悩みを抱える友人らとともに、首都圏在住の未就学児の保護者による団体「コロナ危機下の育児と仕事の両立を考える保護者有志の会(保護者の会)」を立ち上げた。  ■子供に変化  保護者の会が5月に行ったインターネット調査(有効回答数1634件)では、保育園や幼稚園の休園中の子供との過ごし方について(複数回答可)、65%が「仕事を続けながら、時折中断して世話をしている」と答えた。  また、約半数の保護者が、精神的に不安定になったり、生活リズムが崩れたりするなど子供に変化があったと回答。保護者の側も、育児と仕事との板挟みで精神的、身体的な負担や失業の不安などを抱えていた実態が浮かび上がった。  「自宅保育と在宅勤務の両立は難しいという前提を広く理解していただきたい」と安部さんも、保護者の会の発起人の一人で、3歳の長女を育てながらシンクタンクの研究員として働く向山淳さん(37)も口をそろえる。向山さんは「臨時休園や登園自粛は子供への影響が大きく、次がもしあるなら、慎重な検討をお願いしたい。また、ベビーシッターを安心して利用できるような制度作りなども併せて進めてほしい」と話す。  同調査のアドバイザーを務め、都内などで複数の保育園を運営する認定NPO法人「フローレンス」の駒崎弘樹代表理事は「保育園の給食が主な栄養源という子供もいる。そうした子供たちのことも、非常に危惧していた」と指摘。「一律に休園にするのではなく、感染者が出たら休園にするなど段階を踏むべきだった」と当時の政府や自治体の対応に疑問を投げかける。  ■冷静に話す  再び臨時休園となったら、会社とどのように交渉すればよいのか。保育園を運営し、6児の母

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(2020/11/26)