日置市5人殺害裁判 責任能力めぐり2人の精神鑑定医の見解分かれる(MBC南日本放送)

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鹿児島県日置市でおととし、男女5人が殺害された事件の裁判員裁判で、被告の精神鑑定を行った医師が犯行時の被告の精神疾患について「重篤だった」と証言しました。25日は別の医師が「影響は軽微」などと証言していて、2人の医師の意見は大きく分かれました。 公判6日目の26日、起訴前に検察の依頼で精神鑑定を行った県立姶良病院の山畑良蔵院長が証言台に立ちました。そして、裁判の争点である被告の刑事責任能力について・・・ (山畑院長)「被告は深刻な精神障害で、現実的な判断を欠いていた」 おととし3月から4月にかけて、日置市の祖母の住宅で、親族ら男女5人を殺害した罪などに問われている岩倉知広被告。これまでの裁判では検察側が「完全な責任能力があった」とするのに対し、弁護側は「心神耗弱で責任能力は限定的だった」として減刑を求めています。 岩倉被告には事実でないことをあったこととして思い込む「妄想性障害があった」とされていますが、26日の法廷で山畑医師は弁護側の質問に対し、犯行の動機に精神疾患の影響があったと答えました。 (弁護士)「妄想性障害によって蓄積していた、いやがらせを受けた親族(久子さんら)への不安や恐怖などの感情は、殺害する動機や行動にまで影響はしますか」 (山畑院長)「妄想性障害による誤った病的感情は、当然影響を与えると思います」 山畑院長はさらに岩倉被告がおととし11月、精神鑑定のため入院していた病院で、同じ部屋の入院患者からも迫害されていると思い込み、首を絞める暴力をしていたとも証言しました。 一方、25日の証人尋問で、起訴後に被告の精神鑑定をした鹿児島大学の赤崎安昭教授は、妄想性障害による影響は「軽微か無関係」との見方を示していて、争点となっている被告の責任能力に関する2人の医師の見解は大きく分かれました。 27日は、再び被告人質問が行われます。裁判は来月1日に結審し、判決は来月11日に言い渡されます。

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(2020/11/26)