涌谷保育園 一斉退職の保育士「苦渋の決断」 コロナ禍で普段以上に重要なのに・・・(KHB東日本放送)

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保育士ら17人が今月末付けで退職する涌谷町の保育園についてです。退職届を出した保育士の女性は、苦渋の決断だったと語りました。 県によりますと、社会福祉法人が運営する涌谷保育園では、園児116人を預かっていて、認可保育園の基準を満たすには保育士が17人必要です。 これまでは保育士20人ほどいましたが、11月9日、保育士14人とスタッフ3人のあわせて17人が、理事長のパワーハラスメントなどを理由に今月末付けで退職すると園に届け出ました。 保育士「私たちが今ここで決断をしないと、ずっとずっと同じ連鎖が続いていく。なんとかその連鎖を食い止めたいという思いで私たちの一番悲しいカード、退職というカードを切りました」 女性は短大卒業後、涌谷保育園に入り、勤続40年以上のベテラン保育士でした。理事長の男性が5年前に園に赴任するまでは、仕事に行くことが楽しくて仕方なかったと言います。 保育士「私たちは本当に子供が大好きですし、子供の成長を楽しみにしていたし、保護者の方たちも本当にみんな大好きなんです。素敵な保護者ばっかりでね」 しかし、女性によれば、理事長は、園児の前で保育士を大声で怒鳴ったり、特定の職員を無視したりするといったパワーハラスメント、モラルハラスメント行為を繰り返したと言います。 保育士らで結成した労働組合によると、理事長の赴任以降、今年3月までにハラスメントを理由に11人が退職。このうち6人が勤続20年以上のベテランたちでした。 保護者からも園の運営を心配する声が上がっていて、3月には保護者会が理事長の退任を求める決議をしています。 現在、理事長は園長職を退いたものの、施設の管理者という立場で園の運営に携わっていて保育士が訴えるハラスメントについては否定しています。 保育士「本当に今すぐ飛んで行って子供のそばに行きたいなあという気持ちがあるんですけど、それは私だけじゃないです。退職届出した全員が同じ気持ちです」 退職届を出した女性は、コロナ禍で普段以上に保育の役割が重要になっている今、現場を離れざるを得なかったことに申し訳ない気持ちでいっぱいだと話していました。 町や県には、保護者から相談が寄せられていて、園に対し、十分な保育士を確保するよう指導しているということです。

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(2020/11/26)