カラオケはマスクや換気でリスク減 屋外バーベキューも要注意 「富岳」分析(産経新聞)

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 忘年会や新年会のシーズンになると利用が増えるカラオケ。狭い空間で口から多くの飛沫(ひまつ)が飛ぶ歌唱を伴うため、新型コロナウイルスへの感染リスクが懸念されるが、マスクを着けたり、排気口の下に立ったりといった対策で飛沫を抑えられることが分かった。一方、カラオケなどの屋内活動と違って、一般に安全と捉えられている屋外活動にもリスクが潜むことが、スーパーコンピューター「富岳」のシミュレーションで示された。理化学研究所が26日、研究成果を公表した。 【イラスト】感染リスクが高まる「5つの場面」  歌唱は通常の会話よりも多くの飛沫が飛ぶ。研究チームが過去に行ったシミュレーションによると、1分間に飛ぶ飛沫の数は、会話では約9千個であるのに対し、歌唱では約2万5千個にもなり、より遠くまで飛ぶという。  研究チームは今回、21立方メートル程度の小部屋に9人が入り、1人が歌う場合を想定してシミュレーションを行った。一般的なカラオケボックスは、オフィスの2倍程度の換気能力を持つ設備を備えていることが多いが、エアコンを併用して空気をかき混ぜれば、さらに換気量を倍増させられることが分かった。  しかし部屋が狭いので、歌唱すると、小さな飛沫であるエアロゾルが30秒ほどで全体に拡散してしまう。対策として、マスクやマウスガードを装着して飛沫の量を減らし、換気口の下に立って歌うと、エアロゾルの飛散が抑えられることがシミュレーションで示された。  さらに、排気口の周りにビニールシートを下げるなど簡易的なパーティションを設ければ、室内でのエアロゾルの拡散を大幅に抑えられることが分かった。  理研チームリーダーで神戸大教授の坪倉誠氏は「1曲歌った後、少し時間を空けてエアロゾルが抜けるのを待つといった対策も必要」と話した。  一方、研究チームは、屋内よりは安全であると一般的に捉えられている屋外でのレジャーについても評価を実施。屋外でテーブルを囲み、大声で話しながら飲食するバーベキューのような場面を想定してシミュレーションを行った。  その結果、毎秒0・5~1メートルほどの微風が吹いている場合、風下で飛沫を浴びる量が増え、室内より感染リスクが高まる場合があることが判明。微風がある中で、マスクをして1メートルの距離をとると飛沫を浴びるリスクがほぼゼロになる結果を示し、野外であってもマスクやソー

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(2020/11/26)