監督やコーチは何より「コミュニケーション能力」が求められる【メジャー2020「データ野球」の内幕】(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【メジャー2020「データ野球」の内幕】#1  メジャーリーグを席巻したデータ野球も、ぐるっと一巡して元のスタート地点に戻ったかな、という印象を受けた。  2020年のワールドシリーズはドジャースがレイズを4勝2敗で下し、1988年以来32年ぶりのチャンピオンに輝いた。 ■西地区8連覇の秘密  ナ・リーグ西地区8連覇、最近4年で3度目のワールドシリーズ進出の末、やっと手にした栄冠である。  選手の総年俸を見るとヤンキースやレッドソックスに引けを取らない金満球団で、スーパースターが揃う。ただ、強さはやはり、それだけが原因ではない。ここ数年は“お金も使うが頭も使う”高度なデータ解析に基づいて選手を獲得して育成、作戦を立て、それを実行する。地区8連覇はそういった全ての分野で敵を凌駕していなければ達成できることではない。  先日発表されたア・リーグのサイ・ヤング賞では最終候補者3人のうち2人は昨シーズンまでドジャースで活躍していた柳、前田両投手だった。  サイ・ヤング賞候補をいっぺんに2人放出した直後でもワールドチャンピオンに輝いてしまうほど選手層も厚いということだ。 ■新手法を理解し信じる球団分化  一方のレイズ。こちらは万年チーム総年俸が最下位付近をウロウロしている、昔も今もあまりお金のない球団。“安かろう弱かろう”の球団の転機は05年、野球とは縁のない金融界出身のスチュアート・スタンバーグ氏が実質のオーナーとなり、球団社長にマット・シルバーマン氏(後の編成部長)、編成部長(いわゆるGMに近い役職)にはアンドリュー・フリードマン氏、そして翌06年には監督にジョー・マドン氏を迎えチームのカルチャーを刷新した頃である。“安いけど強い(SpendingLess,WinningMore)”チームを目指し、お金がないなら頭を使うことでチームの変革を進め、ついに08年には初のワールドシリーズ進出。その後も10、11、13、19年とプレーオフに進出、今年は12年ぶり2度目のワールドシリーズ進出となった。  レイズが目指したのは、まさに先にドジャースについて述べたことそのもの。選手の獲得、育成段階からデータ分析を活用し、かつ分析から導き出されるユニークなアイデアや作戦を選手に理解させ実行に移すことだった。中でも最も重要視したのはそれを実行する選手にしっかりと理解させ

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(2020/11/25)