日置市5人殺害事件 被告の男「被害者は因果応報で謝るつもりない」(MBC南日本放送)
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日置市でおととし、親族ら男女5人が殺害された事件の裁判員裁判で、公判4日目の24日は、被告の男が証言台に立ちました。男は父親を除く被害者について「因果応報で謝るつもりはない」と発言し、自らの犯行を正当化しました。
(弁護人)「事件の一番の原因は何ですか?」
(被告)「長い間、親族らが自分を自滅させるような行為をずっと続けて、爆発したんです」
裁判の冒頭、犯行の動機を語った岩倉知広被告。まず出てきたのは、自らを正当化するような発言でした。岩倉被告は、おととし3月から4月にかけて、日置市東市来町湯田にある被告の祖母の住宅で、祖母や父親、親族ら男女あわせて5人の首を絞めて殺害した罪などに問われています。弁護側・検察側ともに、岩倉被告は、事実でないことをあったこととして思い込む「妄想性障害があった」としていて、裁判では、「被告に完全な責任能力があった」とする検察側に対し、弁護側は「心神耗弱で責任能力は限定的だった」として減刑を求めています。
被告人質問で、「親族らから嫌がらせを受けた」とする被告の主張について弁護人が質問すると。
(被告)「水道水を飲むと頭が痛くなったり歯が欠けたりして、水道水に毒が含まれてると思いました。拘置所でも2年半、同じことがありました。外で対向車とすれ違う時に『あいつはヤクザ。近づくな』と言われたこともありました」
そして突然、被告は語気を強めます。
(弁護人)「誰がやったと思いますか?」
(被告)「親族の仕業です。頭にきているんです。一方的にずっと嫌がらせをされているから、腹が立っているんです。親族は周りの人を使って手を下していたんです。でたらめじゃないんです。証人になってくる人もいるんです」
事件前、同居していた家族に暴力をふるうこともあったという岩倉被告。母親についての質問になると一転し、声を詰らせます。
(弁護人)「あなたの暴力で母親が家を出ましたね」
(被告)「暴力をふるったことは覚えていますが、理由は思い出せません」
(弁護人)「涙を流されているようですけど…」
(被告)「・・・」
質問が犯行当時の状況に及び、被告が殺意を否定している祖母と父親については。
(被告)「祖母が私に悪口を言った後、あざけるような目つきをして、今までのことがフラッシュバックしたんです。祖母を殴って血が出ているのを見て、ゾッとして我