毛髪の「芯」の観察に成功 白髪の見た目改善に新手法 タカラベルモント(産経新聞)

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 理容・美容室向け化粧品などを展開するタカラベルモント(大阪市中央区)は毛髪を縦に切断して断面を観察し、髪の毛の「芯」にあたる「メデュラ」の構造を観察することに世界で初めて成功したと発表した。目立つ白髪と目立たない白髪の違いも判別できるといい、同社の化粧品研究開発センター(滋賀県湖南市)の萬成(まんなり)哲也研究員は「メデュラを適切にケアすることで、見た目を改善できる。化学的な特徴なども詳細に調べていきたい」としている。 【写真】研究・開発を担当した萬成研究員  毛髪は外側から、うろこ状の「キューティクル」、繊維状の「コルテックス」、網目状の「メデュラ」の3層構造となっている。  同社はこれまでよく分かっていなかった毛髪の中心部、メデュラの構造を調べるため、温度や刃をあてる角度を調整し、0・1ミリメートルほどの細さで、ステンレスより硬いとされる毛髪を縦方向に切断する手法を開発した。同手法により、メデュラの構造にはタンパク質で満たされているケースと、隙間が多いケースがあることが分かったという。  構造の違いは透明感に影響し、白髪の場合、メデュラがタンパク質で満たされている毛には比較的、透明感があって周囲の黒髪になじみやすいのに対し、隙間が多い毛は光が乱反射して白さがより目立つという。  さらに、同社はメデュラの隙間を薬品で埋めることで、白髪の透明感を増す技術も開発し、成果を国際学術会議で発表した。化粧品研究開発部の大西日出男部長は「来年の秋をめどに、新技術を用いた製品を商品化したい」と話している。

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(2020/11/24)