さくらももこさんと作品づくり、最後にもう一度できたことに感謝(夕刊フジ)

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 【織田哲郎 あれからこれから Vol.94】  2017年にさくらももこさんから連絡があり、一緒にお食事をしました。もともと私はあまり仕事関係で必要以上に人と会わないようにしています。それは自分が空気の読めない男であることを認識しているので、自分の発言に責任が持てないからです。ですから曲を提供する場合も曲を渡すだけで、歌う人とは会ったことがなかったりもします。 【表紙】「ちびまる子ちゃん」の第1巻  1990年にアニメ『ちびまる子ちゃん』が始まったとき、私はオープニングとして『ゆめいっぱい』、エンディングとして『おどるポンポコリン』を作りました。  そしてその翌年に、新しいエンディングテーマとして『走れ正直者』を作りましたが、当時はスタッフを通してのやり取りだけで、さくらさんとは直接お会いしたことはなかったと思います。  ですから2017年にお会いしたのが、多分初めましての状態でしたが、さくらさんは本当にすてきな人で、とても楽しく一緒に食事をさせてもらいました。  そして「今度また曲を作ってほしい。最高にナンセンスなものを作りたいので、やはりナンセンスといえば織田さんだと思って」と言っていただいたのです。  私は歌う人に合わせていろいろなタイプの音楽を作ってきたので、人によっては「爽やかな曲を作る人」であったり、「ロックな曲を作る人」であったりとさまざまな評価をされてきました。  でも、「ナンセンスといえば織田さん」という言葉は初めて言われたのでとても面白くて、うれしく感じたものです。  約30年たって、また一緒に作品を作れるということは、とてもハッピーで感慨深いものです。  歌唱は、PUFFYの2人でした。さくらさんが相変わらず不可思議なイメージあふれる詞を書いてくれて、それにPUFFYなら、こうがいいかなあと考えながら、とてもスムーズに曲はできました。  歌入れではPUFFYと会いました。彼女たちとはその前年の夏、あるコンサートで二十数年ぶりに会っていましたが、この2人があまりにも変わっていなくて、ルックスも声もまるっきり昔のままなのには、びっくりしました。  出来上がった『すすめナンセンス』は17年10月からエンディングテーマとして流れました。  そして18年8月、さくらさんが亡くなった、というニュースが突然入ったのです。もしかした

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(2020/11/24)