米中、月面探査で覇権争い激化 中国が初の土壌サンプル回収へ 探査機打ち上げ成功 (産経新聞)

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 【北京=西見由章】中国当局は24日、海南省の文昌宇宙発射場で、国産運搬ロケット「長征5号遥5」を使用し、無人月面探査機「嫦(じょう)娥(が)5号」の打ち上げに成功した。国営新華社通信が伝えた。中国としては初めて月面の土壌サンプルを持ち帰る計画で、将来の月面基地建設も視野に入れている。一方、米国も2024年の有人月面探査を打ち出しており、人類のフロンティア(未開拓地)とされる宇宙空間で米中間の覇権争いが激化しそうだ。  中国国家宇宙局の報道官によると、嫦娥5号は今後地球から月の軌道に移り、着陸機を分離して月の表側に軟着陸。土壌約2キロを自動で採取した後、月面を飛び立って軌道上の帰還機とドッキングし、サンプルを地球に持ち帰る計画だ。  中国の月面探査をめぐっては19年1月、嫦娥4号が世界初となる月面裏側への軟着陸に成功し、鉱物成分の調査などを展開した。今後は「月面科学研究基地」を建設する計画もある。月面に氷の状態で残る水のほか、次世代エネルギーとして期待される核融合発電の燃料、ヘリウム3など鉱物資源の確保も視野に入れているもようだ。  中国の宇宙開発は人民解放軍が主導し、習近平指導部は30年までに米国やロシアと並ぶ「宇宙強国」となることを標榜。今年7月に打ち上げた無人火星探査機「天問1号」により、来年2月にも火星表面への軟着陸と探査に挑む。成功すれば米国につぐ成功となる。  中国が月面裏側への軟着陸を成功させた直後の19年3月、トランプ米政権はアポロ計画以来約半世紀ぶりとなる有人月面探査「アルテミス計画」を24年に実施する方針を表明し、日本も参加している。ただ米国の政権交代を受けて、計画が先送りされるとの見通しも報じられた。

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(2020/11/24)