ルイス・ハミルトンのメルセデス移籍には、ロス・ブラウンの存在が欠かせなかった「彼の話が本当のセールスポイントだった」(motorsport.com 日本版)
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メルセデスのルイス・ハミルトンは、先日イスタンブールパーク・サーキットで開催されたF1トルコGPで優勝。2020年シーズンのドライバーズタイトル獲得を決めた。これにより、ミハエル・シューマッハーが持っていた7回という史上最多タイトル獲得記録に並ぶことになった。
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ハミルトンは2007年にマクラーレンからF1デビュー。2年目となる2008年に、初めてのドライバーズタイトルを獲得した。
その後、2012年限りでマクラーレンを離脱。翌年からメルセデスに加わった。当時のメルセデスは定期的に勝てるようなチームではなく、ハミルトンの決断が疑問視される向きもあった。実際、2012年にはマクラーレンで4勝を挙げたハミルトンだったが、メルセデスでの1年目である2013年は、ハンガリーGPでの1勝に留まった。
ただ、2014年にレギュレーションが大きく変更され、現行のV6ターボエンジン+ハイブリッドシステムのパワーユニットが導入されると、勢力図は一変。メルセデスは一躍常勝軍団となり、以後7年連続でダブルタイトル(ドライバーズ&コンストラクターズ)を獲得する存在となった。そのうち6回がハミルトンによるドライバーズタイトル獲得である(1回はニコ・ロズベルグによる載冠)。ハミルトンは、移籍は正しい決断だったと成績で示してみせたのだ。
ハミルトンにメルセデス移籍を決断させたのは、チームの非常勤会長を務めていた故ニキ・ラウダの説得が大きかったと言われていた。しかし最近になってハミルトンは、ラウダの説得では確信が持てず、当時チーム代表を務めていたロス・ブラウンと話したことによって、ようやく移籍を決めたと明かした。
「モナコで、ニキと話をした。そして彼は移籍することについて僕に語った」
ハミルトンは、メルセデス移籍を決断した時のことについて、そう振り返った。
「それについて話をしたのは、彼だったと思う。彼は『このチームに来なきゃいけないよ』というようなことを話していた」
「でも最初は、チームを移籍することについて確信が持てなかった。本当に説得力があったのは、ロスが僕の母親の家にやってきて、キッチンで話をした時のことだったと思う。僕らは一緒にお茶を飲み、そしてチームのプランがど