謙虚すぎる令和の王道『恋あた』一ノ瀬颯はココがスゴい(FRIDAY)
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この日も登場して開口一番、彼は言う。
「お久しぶりです! 〇〇のときはお世話になりました」
撮影や取材で会う人間は非常に多いはずで、まして無個性のモブ記者を覚えているとは到底思えないが、おそらく取材を受けるにあたって「予習・復習」してくれているのだろう。ちょっと珍しいほどの“優等生”である。
そんな彼が『恋あた』で担っているのは、森七菜、中村倫也、仲野太賀、石橋静河が繰り広げる切ない「四角関係」とは一線を画した、作品における完全なる “癒し”“平和”パートだ。
「みんながみんな『この現場に携われて良かった』と言っている現場なんですよ。森さんや中村倫也さんは冗談を言ってくれたり、周りを引っ張ってくれたりしています。
森さんは“樹木”そのまんまで、誰とも気さくに話す方で。中村さんとは、本社とコンビニとで分かれているので、ご一緒するシーンはわずかなんですが、セッティングで時間がかかっているときなど、現場をピリピリさせないように楽しませてくださる姿に驚きました。
また、コンビニシーンでは、“上杉店長”を演じる東京03の飯塚(悟志)さんがいつも会話をまわしてくださって。ふとしたときの言動が面白いので、みんながツッコんだりイジッたりもするんですが、絶対にのってくださるんですよ。
キャストの方もスタッフさんも、中心となる方、上の方が優しい雰囲気だと、全体があたたかい雰囲気になるんだなと、改めて感じています」(一ノ瀬颯さん 以下同)
『恋あた』で演じている陸人は、実は初めて演じる“等身大”の大学生役。そこまでは「戦隊ヒーロー」「将軍」と、特別な役が続いていた。しかも、第14代将軍・足利義栄は教科書的にも学ぶ機会が少なく、大河ドラマなどでもほぼ描かれていない役である。
「今まで登場しなかった将軍を演じるにあたり、自分なりの色をつけられたのはありがたい経験でした。
文献類はいろいろ調べたんですが、明らかになっている史実がすごく少ないんですよ。はっきりしているのは『病弱』ということですが、病弱をどうとらえるか。『弱弱しい』『顔色が悪い』『表情も沈んでいる』ようなイメージを持たれがちかと思うんですが、三好三人衆に担がれて、操り人形と言われつつも、自分が将軍になるという強い覚悟・意志を持っていたというのはどうかなと。
監督に相談したところ、同じく『弱弱しくはしたくないよ