AI技術の「エキスパートシステム」を解説、Watson(ワトソン)との意外な関係とは?(ビジネス+IT)

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●エキスパートシステムとは?何に使われている技術か  「エキスパートシステム」とは、あらゆる専門家の知識を学習し、どんな質問にも答えられるようになったAIです。質問すればどんなことでも教えてくれる、いわば白雪姫に登場する「魔法の鏡」のような機械とも言えるでしょう。  たとえば、病気の診断をするエキスパートシステムならば、「のどは痛いですか?」「血液検査の数値は?」などの質問にユーザーが答えると、エキスパートシステムが蓄積したデータベースを参照し、病名を提示してくれます。  このように、「聞かれたことに答えていけば」もしくは「必要な情報を入力すれば」、何らかの答えを出してくれる、非常に画期的なシステムなのです。そして、答えを導くためにシステムが参照するデータベース自体が専門家の知見によって作られるため、比較的高度な質問にも答えられるのが強みです。  実際、1970年代にスタンフォード大学が作った「Mycin」(マイシン)というエキスパートシステムは、細菌性の血液疾患に限った診断で69%の正答率を記録しています。専門医の80%よりは低いものの、小規模な病院では十分活躍できるレベルでした。  ただ、第2次AIブームで登場したエキスパートシステムは、「もしAならB」といった、回答ルールを集めただけのシステムであり、AIとしては未熟なものでした。それでも、システムに入力する知識と回答ルールを増やしたり変えたりするだけで、AIを賢くでき活躍する領域を広げられるという点が注目されました。  医療分野以外にも、リスク要因をデータ化した「危険予測」、現代のフィンテックへとつながる「金融アドバイジング」、最適ルートを算出する「行動最適化」などにも応用されました。また、チャットボットなど、各種トラブルシューティングやWeb上のQ&Aにも類似の仕組みが使われています。研究室の中だけの存在だったAIが、社会にも広がっていったのは大きな進歩でした。 ●エキスパートシステム誕生の時代背景  第2次人工知能(AI)ブームに中心的技術となり、その後のAI研究大きく貢献したエキスパートシステムは、どのように登場したのでしょうか。その誕生には、計算能力や記憶容量の飛躍的な進歩が関係しているようです。エキスパートシステム誕生に関わる歴史を振り返ってみましょう。  時代の大きな変化を作っ

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(2020/11/24)