写真家・古賀絵里子が4年ぶり新作写真集『BELL』発表、伝説「安珍清姫物語」を題材に~11月26日から大阪で写真展開催(スポーツ報知)

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 写真家・古賀絵里子(39)の写真展「BELL」が26日から大阪・御堂筋グランタワー17階のニコンプラザ大阪「THE GALLERY」で開催される。2016年に発表した前作『TRYADHVAN』以来4年ぶり4作目となる最新写真集『BELL』(赤々舎)が28日からの一般発売を前に、テーマとなっている平安時代に成立した伝説「安珍清姫物語」の世界観が過去と現在の時空を超えて写真展では表現される。  「安珍清姫物語」は、修行僧・安珍と若い女性・清姫の激しくも悲しい恋の物語。安珍に恋をした清姫が裏切られ、逃げる安珍を追いかけるうちに怒りで蛇身となり、道成寺の鐘の中にかくまわれた安珍を鐘もろとも炎を吐いて焼き尽くす、といった内容。蛇身となった清姫は両眼からは血の涙を流して入水し、その後、手厚く供養された2人は成仏し、天人になったと伝えられている。この物語は、能楽や人形浄瑠璃、歌舞伎などの伝統芸能や絵画、小説、映画などでたびたび取り扱われ、古賀も7年前に「安珍・清姫の鐘」が納められている京都・妙満寺の塔頭の住職と結婚したことで鐘や物語が身近なものになり、「いつかは写真で表現して作品にしたい」と着想を得た。約3年前にニコンから企画展の話が持ち掛けられたのをきっかけに「ならばあの物語で」と2018年から準備と撮影を行い、写真集の製作費をクラウドファンディングで募ったところ、目標額を大きく上回って写真集刊行にたどり着いた。  写真集は160ページにも及び大作で、めくるごとに伝説が現代によみがえり、繊細で感性豊かな古賀ならではの物語の独自の解釈が伝わってくる。写真展ではさらに重層的な展示とともにアンティークをはじめとする様々な独特な額に写真を納めることで、物語の世界観を立体的に表現している。  「この物語は、愛や裏切り、執着や悲しみ、また生や死が盛り込まれることで、どの時代の人々にも響くような普遍的なメッセージを放っていると思います。女性が負わされた悲しみや秘められた強さを、現代を生きる私たちの中に掘り下げながら撮影しました」と古賀。  大学在学中には足しげく通った浅草の長屋で暮らす老夫婦の日常を切り取った作品『浅草善哉』で2004年に「フォトドキュメンタリーNIPPON」を受賞して写真家デビュー。その後、国内外で個展やグループ展を多数開催し、清里フォトアートミュージアム、フラン

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(2020/11/24)