若年層にはびこる「大麻の危険性」 依存症の回復支援施設理事長が指摘(福井新聞ONLINE)

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 若年層を中心にはびこる大麻の危険性について、依存症の回復支援施設「福井ARC(アーク)」=福井県福井市=の理事長で、敦賀市の猪原病院院長の大森晶夫さんは「若い世代は依存や精神障害のリスクが高い」と指摘する。 ⇒【写真】薬物乱用恐ろしさ生徒110人学ぶ  -大麻の危険性は。  主にテトラヒドロカンナビノール(THC)という成分の精神毒性が問題。摂取すると酩酊(めいてい)状態になり集中力が下がるため、運転や機械操作に支障が出る。記憶力や認知機能の低下に加え、THC濃度が高いと一過性の幻覚や妄想が現れることがある。常習的使用で、それらの症状や無気力状態が治らなくなるケースもみられる。  -依存性の特徴は。  使用を繰り返すことで、抑えられないような使用欲求が生じて精神依存に陥る。身体依存はアルコールと比べると比較的軽いが、止めようとすると不安やイライラが募りまた使ってしまうことがある。依存性や精神症状の出現には、使用量や個人差も関係する。  -若年層の摘発が相次いでいる。  インターネットの普及など入手機会が増えたことや、有害性や違法性への意識の低下が考えられる。若い世代、特に未成年は脳が成熟途中であり、依存性や精神障害のリスクは高い。  -海外では合法の地域もある。  日本で医療用も含め認められていない理由の一つには、長期的な効果や影響の調査が行われておらず、有効性や安全性について科学的な根拠が十分でないことが挙げられる。大麻を嗜好(しこう)品として認めている国や地域があるから大丈夫という考えは危うい。海外では大麻使用により事故や健康被害が増えているというデータもあり、今後さらに悪影響が顕在化するかもしれない。  -大麻依存の治療法は。  依存に陥った場合は、いかに止め続けるかが大切。そのためには病院で診断を受け、止め続ける動機づけを高め、考えや行動を修正していく必要がある。使用の背景に悩みやつらさを抱えている場合には周囲の理解も重要で、自助グループへの参加や医療・福祉機関のサポートも有用だ。

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(2020/11/24)