原点回帰の自然吸気でウェルメイド!? 718ケイマンGT4は、ポルシェ自体を物語る。(Pen Online)

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なぜ自然吸気の3ペダル仕様なのに懐古的ではないのか? その理由は最新のミッドシップポルシェとして、サーキットのラップタイムを本気で削りにきている姿勢にある。シャシーと足まわりは強化され、走行中の挙動に応じて車高や減衰力の調整を行うポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム(PASM)はもちろん、GT3譲りのエアロダイナミズムで武装。スーパーフラットなステアリングに、先代比で50%も向上した空力特性により、超高速域でも安定してアスファルトと大気の間を切り裂くようにして走る。 特にステアリングのフラットさは驚異的で、よっぽどのスピードで前加重のブレーキからコーナリングでもしないかぎり、オーバーもアンダーも出ない。徹底してハイスピードなサーキットを、グリップ走行で回るための仕様にこだわっているんだ。いま時、スイッチ類が一切付いていないハンドルで、見た目通りの自然体。まるでオールドポルシェを2020年にリファインし、新型として発売したようなウェルメイドな魅力にあふれているわけ。 718 ケイマン GT4に乗ってみると、エンジンを過激な4気筒から6気筒に変更して911シリーズに進化し、達人の領域に達したGT3 RSへと連なるポルシェ・リアルスポーツのストーリーが実感できる。 その中で718 ケイマン GT4は、さなぎが羽化して911シリーズに生まれ変わる一歩手前みたいな印象がある。我々の年代で言うと30代後半で働き盛り。自分のキャリアを積み上げることに夢中な一方で、アイデンティティの確保も怠らない。先達をリスペクトして墓参りも欠かさないみたいな、律儀な面も見え隠れする(笑)。 だからこそ、「ポルシェの花道を飾るのは自分」という野心も隠さない。そんなポルシェとドライバーのハイコンテクストな世界を、よりいっそう面白くさせるのが、この718 ケイマン GT4って感じかな。

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(2020/11/23)