『PLAY 25年分のラストシーン』:撮りためたビデオ映像を映画に? フランスの異才が過ぎ去った青春の日々をリアルにプレイバック(nippon.com)

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人それぞれ、短いようで長い人生の間には、その後の生き方を決定づける重要な岐路がいくつかあるだろう。年を重ねて何かがうまく行かなくなると、ふと若かった頃を振り返りながら、あの日のあの時からやり直せたらいいのにと、考えることがあるかもしれない。 このような回想は、これまで多くの映画で描かれてきた。しかし、よく考えてみれば、そうして過去のある時点にさかのぼる映像は、遠い記憶の再現にしては、都合よく出来すぎている。 回想シーンに限らず、フィクション映画は、誰のものでもない超越的な第三者の視点によって成立している。それを逆手にとったのが、POV(point of view)と呼ばれる主観映像だ。登場人物が撮影しているカメラの視点によって描く手法で、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)をはじめホラー映画で多用されてきた。最近では『カメラを止めるな!』もこれにあたる。ドキュメンタリーを模したフィクションだ。 しかし、この手法にとって、さかのぼることのできる過去の時間には、おのずと限界がある。それをうまく解決したのが、『PLAY 25年分のラストシーン』のアントニー・マルシアーノ監督だ。25年分のビデオ映像を撮りためた人物を主人公にすることによって、主観映像で過去を回想する物語を描いた。

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(2020/11/23)