ビートたけし「左だろ?」…水道橋博士も感心した、放送作家・細田昌志の“突撃質問”とは?(TOKYO FM+)
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細田:博士も尊敬してやまない(ルポライター)竹中労さんも「タレント帝国」という本で書いていますが、芸能プロダクションには、さまざまなルーツがあります。浪曲からきているルーツもあるし、戦後のジャズのルーツ、米軍キャンプのルーツもある。戦前・戦時中の軍隊慰問も1つのルーツ。
水道橋:そうだね。浪曲の立ち上がりは、そういう浪曲興行だし。淡谷のり子さんとかね。あとは(キックボクシングを創設したプロモーター・野口修さんが)五木ひろしさんをプロデュースしたり。まずはファミリービジネスとしてボクシングをやるけど、その後に芸能をやると。
細田:そう。“俺らはやっているぜ”っていう意識があって機能していたから、後に芸能にいった(流れも)ものすごくわかりますね。
水道橋:野口修さんの弟・野口恭さんは、日本(フライ級)チャンピオンにもなったプロボクサーでね。ただ、この本のなかで野口恭の白眉なところや試合について語る人がいないと言うので、ボクシングマニアの(片岡)鶴太郎さんに聞いたんだよね。
細田:はい。でも「俺、見てないんだよ。たけしさんが詳しいと思う」とおしゃっていて。たけしさんなんて知り合いでもないし、聞きに行けないよ……と思っていたら偶然、僕がこの当時、構成作家として携わっていて、博士も出演している(TOKYO MXのバラエティ番組)「バラいろダンディ」に、たけしさんが映画の宣伝で来られて。“これで話が聞ける!”と思っていたら、打ち合わせをする時間もなくて、ダダーっと来て、ダダーっと帰るようなスケジュールで。
水道橋:しかも取り巻きがいっぱいいるしね。
細田:でも、ここで話を聞かないと後悔するなと思ったんです。
水道橋:そうしたらエレベーターでね。
細田:博士、その様子を見ていたんでしたっけ?
水道橋:現場にいたよ。(細田くんが)自分の名前を名乗ることもなく、きちんと挨拶も何もしていない人が突然……。
細田:「すみません」って言って、「あの師匠、野口恭の試合をご覧になっていますか?」って、いきなり聞いちゃうという(笑)。
水道橋:あのね、「野口恭」って突然言われても、50年以上も前の話だからね。
細田:そうです。でも、たけし師匠が「左だろ?」って返してくださったんです。あれにはびっくりしちゃってね。
水道橋:俺は、何を聞いているのか分からなかったので、そこ