Netflix『ザ・クラウン』では描かれなかった、アン王女の「誘拐未遂事件」【一部ネタバレ】(ハーパーズ バザー・オンライン)
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結婚式から4ヵ月後、アン王女が夫マーク・フィリップス大尉とチャリティイベントからバッキンガム宮殿に帰る途中で、一台のフォード・エスコートが道を塞ぎ、王女たちが乗っていた車を止めた。
イアン・ボールという男が車から降りてピストルを取り出すと、アン王女の運転手(アレックス・カレンダー)と警備員(ジム・ビートン)、通りがかりでアンを助けに入ったジャーナリスト(ブライアン・マコンネル)を撃った。
ボールは娘のアン王女と引き換えに、女王に身代金200万ドルを要求しようと企んでいたが、事は彼の思い通りには運ばなかった。彼がアンに車から降りるよう求めると、彼女は「そんなことするものですか」と拒否したのだ。
70歳の誕生日を記念したITVのドキュメンタリー『Anne: The Princess Royal at 70』で女王の娘であるアン王女は、その日の出来事を振り返った(『The Independent』紙の記事より)。
「何を、どのように記憶しているかというのがおもしろいですね。というのも、私は起こったことを全て覚えていると思っていたのですが、正確な順番で憶えているとは断言できないのです。それぞれ別々の写真のように、断片的ですがとても鮮明に覚えているのです」と語っている。
振り返ってみると、苦しい場面でも勇敢な対応ができたのは乗馬をしていたからなのではないかと彼女は語る。
「馬と乗馬というスポーツに関してひとつ言えるのは、予測できないことに備えなければならず、起こる可能性のある問題をじっくり考える必要があるということ。そういう訓練ができていることが私の思考プロセスにある程度作用しているのではないでしょうか」
警備のビートンは拳銃を持っていたが、ボールの方が彼より早く発砲したため、アン王女は自分で自分を誘拐しようとしている男を説き伏せなければならなかった。幸い、通りかかったロニー・ラッセルが間に入ってボールの頭を殴り、事件は終わった。