松本白鸚、「12月大歌舞伎」当たり役の河内山に意欲「苦しみを勇気に、悲しみを希望に」(スポーツ報知)

【リンク先抜粋】
 歌舞伎俳優の松本白鸚(78)が22日、東京・隼町の国立劇場で「12月大歌舞伎」(12月3日~26日)の取材会に孫の市川染五郎(15)と出席した。  第二部「天衣紛上野初花―河内山―」で当たり役の河内山を演じる白鸚は「この時期にぴったりの演目。(コロナなど)嫌なこともありますが、忘れて楽しんでいただけますよう一生懸命に勤めていきたい」と意欲的。河内山のキャラクターについて「ヒーローであり、チャーミングな部分もある。品(ひん)がないとだめ。この年で品というものが、ようやく分かってきた」と胸を張った。  小気味よく啖呵(たんか)を切る場面が見どころとなるが「ナーバスになってはいけない。ナーバスなことは、すべて腹におさめて河内山になりきる。苦しみを勇気に、悲しみを希望に変えないといけない」。26年前に父の松本幸四郎(47)が演じた「雪の石橋(しゃっきょう)」に出演する染五郎は「父から映像をもらって見ましたが、とても格好良くて、勤めさせていただけるのがうれしい」と声を弾ませた。  12日に老衰で死去した人間国宝の坂田藤十郎さん(享年88)について、白鸚は「3代襲名の時(2018年)に6か月にわたって、一日も休まずに出て下さった」と感謝。「扇雀時代が一番、印象に残っている。本当にきれいで70になっても、80になっても若々しかった。父も私も相手役を勤めさせてもらいました。ひとつの時代が終わったという感じがします。思い出は尽きません」と別れを惜しんだ。

続きはこちら

(2020/11/22)