J1川崎「MVP」は誰? 充実した選手層&特別ルール追い風にした圧倒的強さ 頭悩ます選考委員(夕刊フジ)

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 サッカー明治安田生命J1第28節で21日、首位川崎は勝てば自力優勝が決まる大分戦で0-1と苦杯をなめた。それでも2年ぶり3度目の栄冠は時間の問題。難題と言えばMVP候補の不在だ。 【写真】今季限りでの引退を発表したMF中村憲剛  今季29試合目でわずか3敗目。だが悔しすぎる1敗だ。前半34分の谷口主将の一発退場が痛かった。鬼木達監督(46)は「2失点目を食らうと厳しかった。我慢しながら戦う難しさがあった、悔しい」と話した。反対に大分・片野坂知宏監督(49)は「大金星です」とにんまりだ。  それでも、22日に2位G大阪が浦和戦で引き分け以下なら他力で優勝が決定。1993年のJリーグ開幕以来初となる、首位チームが試合のない日にリーグ優勝が決まる可能性が出てきた。  5試合を残して優勝なら史上最速。これほど圧倒的な強さを見せながら、リーグ最優秀選手(MVP)に該当するような飛び抜けた選手が見当たらないのが、今季の川崎というチームの不可思議さだ。  JリーグのMVPは関係者による投票方式。まずJ1クラブの全監督、選手による投票で「ベストイレブン」を決め、その11人の中から選考委員会(委員長・村井満チェアマン)が投票で選ぶ。今年の同委員会はJリーグ幹部5人と、J1全18クラブの実行委員の計23人で構成される。  過去に川崎が2連覇した際のMVPは2017年がFW小林、18年がMF家長だった。だが今季の優勝は突出した個の力ではなく、充実した選手層が決め手に。コロナ禍を受けた特別ルール「5人交代制」が大きな追い風となり、鬼木監督の効果的な交代策が空前の独走劇を演出した形だ。クラブフロントもその功績を認め、今季で満了となる契約を早々に複数年で更新した。  チームの総合力で勝った川崎の中から、今季のJリーグの“顔”として誰を選ぶべきなのか。チェアマン始め選考委員は、大いに頭を悩ませることになりそうだ。(編集委員・久保武司)

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(2020/11/22)