【近未来スーパースポーツを提案】ポルシェ906リビング・レジェンド(2005年) ミュージアム所蔵モデル公開(AUTOCAR JAPAN)
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translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
ポルシェのデザインチームは、フリーなデザイン・プロジェクトを通じて、未来の自動車を常に考えている。ポルシェ・ブランドの歴史は、そのインスピレーションの原点にもなっている。
【写真】ハイパーカー・コンセプト 918も (94枚)
2005年、スーパースポーツカーのデザイン開発において、発想の源となったのがポルシェ906。例えば、大きくフレアした赤いボンネットのラインや、ヘッドライトのレイアウトなどは、1966年のタルガ・フローリオを戦ったマシンを想起させる要素だ。
同時にこのデザインは、ヘッドライトとエアインテークの、造形的な融合の可能性も示唆している。「このようなコンセプトモデルのデザインは、とても自由なものです」。とデザイナーのミヒャエル・マウアーが話す。
「予め決められた、プロダクト・アイデンティティを守る必要もありません。ヘッドライトは、エアインテーク内に設けられています。近未来の光源を利用する前提で。のちに純EVのアイデンティティを開発する際、これらのデザインも振り返って検討しています」
「前面に出たガラスカバーではなく、光源をフロントの開口部に内蔵するアイデアは、純EVにも適用できると考えました。この理想に近づいたといえるでしょう」