「消失的情人節」が作品賞含む最多5冠 是枝監督も出席=金馬奨授賞式/台湾(中央社フォーカス台湾)

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(台北中央社)台湾で最も権威ある映画賞「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)の第57回授賞式が21日、台北市内で開かれ、「消失的情人節」が作品賞を含む最多5部門を受賞した。授賞式には日本から、映画監督の是枝裕和がプレゼンターとして出席した。 「消失的情人節」は、せっかちな女性とゆっくりとした時間の中で生きる男性との間で「消えたバレンタインデー」を巡って繰り広げられるラブコメディー。チェン・ユーシュン(陳玉勳)がメガホンを取った。作品賞のほか、監督賞、脚本賞、視覚効果賞、編集賞を受賞した。 是枝監督は生涯功労賞のプレゼンターとして登場。受賞者のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督との出会いをきっかけに映画監督になる覚悟を決めたと明かした上で、「彼(ホウ監督)は僕の父親。もちろん血縁(関係)はないのですが、僕は彼の息子だと思っています」と述べ、ホウ監督への敬意を示した。 是枝監督は金馬奨参加のために訪台し、台湾が新型コロナウイルスの水際対策として設けている2週間の在宅検疫(外出禁止)措置を受けた。レッドカーペットでは報道陣に対し、「2週間の隔離という大変な時期を過ごした」としつつも、「こうやって、いつも通りとはいかないかもしれませんが、いい形で映画のお祭りができるというのは本当に素晴らしいと思います」と語った。 主演男優賞は「親愛的房客」のモー・ズーイー(莫子儀)が、主演女優賞は「弱くて強い女たち」(孤味)のチェン・シューファン(陳淑芳)がそれぞれ受賞した。 今年は台湾、中国、香港、マレーシア、シンガポールおよび国際共同製作の作品計465作品の応募があった。内訳は長編劇映画82本、長編アニメーション3本、ドキュメンタリー102本、短編映画216部、短編アニメ62本。この中から40作品がノミネートされた。 (名切千絵)

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(2020/11/22)