初代伊八50代前半の作品か 「光厳寺本堂の欄間彫刻」 市原市(千葉日報オンライン)

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 市原市の指定文化財「光厳寺本堂の欄間彫刻」(波に龍、寒山、拾得)が江戸時代後半の彫工「初代伊八」(武志伊八郎信由)の50代前半の作品の可能性があることが、市教委の調査で分かった。中でも「波に龍」は、他の伊八作品の時期を推定する指標に使える見込みで、研究者が関心を寄せている。  市教委ふるさと文化課によると、初代伊八による3点の欄間彫刻は制作年代が不明で、作風などから50代後半の伊八の作品と推定されていた。10月下旬、同課の学芸員が本堂に保管されていた歴代住職の位牌を調べたところ、欄間彫刻が文化3(1806)年ごろに寄進されたことが判明。これにより、伊八が50代前半に彫った可能性が高まったという。  欄間彫刻のうちの1点「波に龍」について、伊八に詳しい鴨川市教委の石川丈夫生涯学習課長(58)は「伊八の彫刻技量が完成に近付く50代の『龍』の作品を考察する上で、今後指標となる可能性が高い」と評価する。伊八は同市出身。  市原市教委は、2022年中の開館を目指し整備を進めている「市原歴史博物館」(仮称)の「触れる展示」コーナー用として、縄文時代~近代まで各時代を代表する文化財のレプリカを作製中。近世は「波に龍」の龍の顔と波の部分を予定しており、レプリカ作りを機に欄間彫刻の製作時期が偶然、判明した。  レプリカは3Dプリンターで作り、材質は石膏の予定。他の時代も製作する。千葉大大学院デザイン文化計画研究室(植田憲教授)が協力する。

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(2020/11/22)