日米は中国と今後どう付き合うべき~APEC首脳会議がオンラインで開催(ニッポン放送)

【リンク先抜粋】
飯田)APECがはじまりましたが、この先のことを考えると、中国は対外開放と言っていますが、どうなのですか? 宮家)いまは逆の方向ですよね。中国はこれから、経済学で言えばミドルインカムトラップ、「中所得国の罠」に差し掛かるわけなので、それを防ぐためには、内需拡大、技術革新、国有企業の改革などの構造改革をやらなくてはいけないのです。しかし、現状はまったく逆の方向に行っています。国有企業が強くなって、民間企業が衰退しているのです。それはそうですよ。強権でやっているわけですから。それで「自由化をやっている」と言うのはプロパガンダとしてはいいけれど、本当に実行して欲しいですよね。RCEPも内容的にはTPPのような高度なものではありません。中国が許容できる程度ということで限られています。しかし、みんなで集まってルールをつくる方が大事ですから、みんなそれに付き合うわけです。でも、インドはそれにも乗れないわけでしょう。ですから、貿易の自由化ということで言えば、まだまだやることはたくさんある。さらに言うと、デカップリングと言うけれども、すべてがすべて中国との関係を切る必要はないのですよ。アメリカにとって、もしくは日本にとって、安全保障上の重要な技術や産業があるでしょう。これは中国で生産するわけにはいかないですよね。しかし、それ以外の安全保障に関係ないものは、中国に投資してやればいいのです。そのような、「メリハリをつけた付き合い方」をこれからしなくてはいけないと思います。 飯田)それは仮にバイデン政権になっても変わらないと。 宮家)基本は変わらないと思います。しかし、アプローチの仕方は、もう少しソフトになると思います。いまのトランプ政権は喧嘩腰ですからね、これがいいとは思いません。しかし、バイデン政権も中身は大きく変わらないと思います。

続きはこちら

(2020/11/22)