『007 ゴールデンアイ』に登場したパラボラアンテナとして有名な電波望遠鏡が「壊滅的」損傷により解体へ(IGN JAPAN)

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    Gizmodoによると、アメリカ国立科学財団(NSF)は一連の重大な構造破損を受け、プエルトリコのアレシボ天文台にある高さ1000フィート(304.8メートル)のアイコニックな電波望遠鏡の廃止を決めた。1995年のジェームズ・ボンド映画『007 ゴールデンアイ』で秘密兵器ゴールデンアイをコントロールするパラボラアンテナのロケ地として知られ、皿に似た形状から「ディッシュ」という通称で呼ばれるアレシボ電波望遠鏡は、正式に解体されることとなった。 ディッシュは57年に達する稼働期間を通して、科学史に残るいくつかの素晴らしい偉業を成し遂げた。人類初の小惑星のレーダー写真や最初の太陽系外惑星の発見などはその功績の一部だ。しかし、一般的には『007 ゴールデンアイ』のクライマックスに登場したことで有名になっている。映画の終盤でピアース・ブロスナン演じるジェームズ・ボンドとショーン・ビーン演じるアレック・トレヴェルヤンはディッシュ上で一対一の死闘を繰り広げ、やがてアレックはディッシュに突き落とされたが、どういうわけか彼は400フィート(約122メートル)もある落下を生き残った。だが、破壊されたアンテナがアレックの上に落ちて爆発することにより、このボンドの宿敵はついに葬られた。 プエルトリコの大型天文施設は“死にまくり俳優”のショーン・ビーンが画面の中で終焉を迎えた多くの場所の1つに過ぎない。米メリーランド州や中つ国、アイルランドのケリー県なども作品中の彼の墓場になっている。ケリー県では、ビーンは突進してきた牛の群れと一緒に崖から落ちて絶命するというダイナミックな死に方を遂げた。 「goldeneye」画像・動画ギャラリー ディッシュの深刻な問題は、1本の補助ケーブルが断線して下のディッシュを直撃した事故が起きた2020年8月から始まった。当時には建造物のケーブルを新しいものに交換するという計画が予定されていたが、11月にはメインケーブルも切れてしまった。この出来事により全体的状況に対する再評価が行われ、老朽化したディッシュは安全な修復作業が行えないほど極めて不良な状態になっているという結論に至った。 NSFはディッシュが解体された後も、アレシボ天文台自体は存続することを強調している。

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(2020/11/21)