「キャプテンの理想像に近い父」JTA、初の親子フライト実現(Aviation Wire)
【リンク先抜粋】
沖縄を拠点とする日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)で11月20日、同社初の親子フライトが実現した。沖縄県出身の嘉陽宗章機長(58)と嘉陽竜太郎(りょうたろう)副操縦士(29)が親子で那覇-宮古線のNU559/560便を操縦した。
【JTA初の親子フライト実現】
父親の宗章さんは航空大学校を卒業後、南西航空時代(93年に現社名へ変更)の1989年入社。デ・ハビランド・カナダDHC-6型機や日本航空機製造YS-11型機、ボーイング737-200型機に副操縦士として乗務し、737-400の機長を経て現在は737-800第1乗員室の室長を務めており、今年9月には国土交通大臣表彰を受章している。息子の竜太郎さんは上智大学を卒業し、2018年にJTAへ入社し、今年3月4日に737-800の副操縦士に昇格した。
JTAでは過去にも親子で同社のパイロットになった人はいるものの、親子が同時期に在籍して乗務するのは初めてだという。親子フライト前の宗章さんは「まさか経験できるとは思わなかったです。うれしい気持ちと不思議な気持ちが半分ずつですね」と話した。
親子フライトのスケジュールが決まった時、宗章さんは「普通にやろう、安全が一番」と考えたという。竜太郎さんも、親子であることを過度に意識しないよう心掛けて当日を迎えた。
◆子供のころから好きだった737
物心がついたころから乗り物が好き。家族旅行で飛行機に乗る機会もあった竜太郎さんは、父の仕事であるパイロットに自然と興味を持った。今ではテロ対策で乗客がコックピットに入ることは難しいが、竜太郎さんが小学校低学年のころはコックピットに入る機会がまだあった時代で、当時撮った写真もあるという。
子供のころから数ある飛行機の中でも737が好きだった竜太郎さんは、バランスが取れていて美しいと感じていた。「大型機も憧れますが、知り合いのパイロットからも小さくて軽い機種の方が操縦する楽しみがあると聞いていました」(竜太郎さん)と、737のパイロットになれたことを喜んでいた。
3月に副操縦士に昇格したばかりの竜太郎さんの初フライトは、片道1時間40分ほどの那覇-福岡線だった。しかし、今回親子でフライトする那覇-宮古線は約50分と短い。「離陸する時から着陸のことを考えなければならず、やりがいのある路線です。JTAのパイロ