【ホラー映画コラム】 リドリー・スコットやデヴィッド・リンチなど後世の巨匠たちにも影響を与えたマリオ・バーヴァの作品の中から3本をピックアップ(映画.com)
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Twitterのホラー界隈で知らぬ者はいない人間食べ食べカエル氏(@TABECHAUYO)によるホラー映画コラム「人間食べ食べカエル テラー小屋」では、“人喰いツイッタラー”が、ホラー映画専門の動画配信サービス「OSOREZONE」の配信中のオススメ作品を厳選し、その見どころを語り尽くす! 今回は、 イタリアンホラーが隆盛するきっかけを作り、リドリー・スコットやデヴィッド・リンチなど後世の巨匠たちにも影響を与えたマリオ・バーヴァ作品の中から、食べ食べさんお気に入りの作品をご紹介。
【人物紹介】マリオ・バーヴァ監督
「サスペリア」や「ビヨンド」など、これまでイタリアからは、血みどろで美しいホラー映画がたくさん誕生してきた。このコラムを読んでくださっている方ならご存じだと思うが、イタリアンホラーが隆盛するきっかけとなったのがマリオ・バーヴァという人物である。
1914年、イタリアのサン・レモで生まれたバーヴァは、映画監督や撮影監督をしていた父エウジェニオ・バーヴァの影響を受け、自身も撮影監督となった。やがて彼は自ら映画を撮り始める。予算の限られた中で創意工夫を凝らして映像を作り上げるスキルに長けていたバーヴァは、その手腕を存分に発揮して様々な傑作を世に生み出した。それ等の作品は、イタリア映画界にホラーを広めるだけに留まらず、リドリー・スコットやデヴィッド・リンチなど後世の巨匠たちにも影響を与えている。この度、OSOREZONEでマリオ・バーヴァの作品が一気に配信開始することとなる。そこで今回は、その中から個人的に好きなバーヴァ監督作品を3本ピックアップして紹介したい。
最初は「呪いの館」だ。これはバーヴァ監督作の中でも特に評価の高い一作。マーティン・スコセッシ監督曰く、本作がバーヴァ監督の最高傑作とのことだ。実際、その評価も納得の面白さ。金田一耕助シリーズ的なストーリーに、マジの怪奇現象を取り入れた展開は、ミステリーとホラーの良いとこ取りをした楽しさ。ロケーションとセットも素晴らしい。ロケ地はイタリア・ローマの北方に位置するカルカータという街。「天空の城ラピュタ」のモデルにもなっただけあって、街並みが素晴らしすぎる。この景観の効果もあり、全編ただならぬ雰囲気に満ちている。何も起きずとも画面に引き込まれてしまう。そして、独特のライティングも見事。至る所に差