コロナ禍で深刻化する「社会的孤立」…その悪影響から身を守るには(BUSINESS INSIDER JAPAN)

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人間は社会的動物であり、孤立した状況は健康に大きな影響を及ぼすと指摘するのは、ニューヨークにクリニックを構える精神科医のズラティン・イワノフ(Zlatin Ivanov)博士だ。 「人間のシステムは、社会的なものも、心理的・生物学的なものもすべて、社会的な集団や他者との交流の中で発達してきた」と、イワノフ医師は語る。 「社会的孤立は多くの場合、孤独感や不安、ときには抑うつ状態などのマイナスの影響をもたらす」 社会的孤立の定義は難しいが、最も重要なのは、本人が孤独を感じているかどうかだ。これを科学者たちは、「自覚的な社会的孤立(perceived social isolation)」と呼んでいる。この状況は、心だけでなく身体の健康にもマイナスの影響を与えるおそれがあるという。 これまでの研究で、「自覚的な社会的孤立」は、抑うつ状態や認知機能の低下、心臓の不調、免疫系の働きの低下などに関わっていることが判明している。加えて、ある研究では、孤独が冠動脈疾患や脳卒中のリスクを30%増加させるおそれがあると指摘している。この研究論文の執筆者によると、その原因はストレスレベルの上昇、睡眠の質の低下、そして不健康な生活習慣といった要素にあるという。すべて、人との関わりや社会的責任が少ない場面で陥りやすい状況だ。 免疫疾患を持つ子どもを抱えていて通常の状況でもソーシャル・ディスタンシングを順守しなければならない家族は、心身の不調に悩むケースがあることが知られている。イワワノフ医師によれば、孤立が及ぼす影響は、時間の経過とともに深刻化するという。 「孤立している時間が長引くほど、不安や孤独感、抑うつ状態など、心理的な不調の兆候を見せる可能性が高まる」と、イバノフ医師は指摘する。

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(2020/11/21)