アニメーター「固定給18万円~」“異例の求人募集”を出した理由は? 鈴村健一「月3万しかもらえず、夢を諦めた方もいました」(TOKYO FM+)
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アニメーション制作・管理にて主に原画・動画・仕上の業務を中心におこなっている会社「reboot(リブート)」が、Twitter上で動画アニメーターの求人票を掲載。その“異例”の内容で注目を集めています。
鈴村:異例の求人募集、その内容は?
加藤さん:まず、動仕会社「reboot」のTwitterに掲載された情報を一部抜粋して紹介します。
来年度求人のお知らせ
「reboot」では新規採用を募っております。
デジタルアニメーター(18万円)
デジタルアニメーター検査含む(19万円)
福利厚生あり。弊社は「ハイスペックな動画育成」をテーマにしているため、まずは生活が安定した状態で仕事に取り組んでいけるよう、月額固定給制度を取り入れました。
加藤:鈴村さんはもちろん、この募集内容にピンときた方もいらっしゃると思いますが、「固定給で18万円~」という点に注目が集まったんです。
鈴村:通常、動画アニメーターは1枚●●●円という歩合制がほとんどで、固定給は珍しいです。
加藤:“新人アニメーターの登竜門”という扱いになりがちな“動画職”は、一般的に薄給と言われています。日本アニメーター・演出協会(JAniCA)の「アニメーター実態調査 2019」によると、平均年収は125万円。月給に換算すると約10.4万円。「reboot」の18万円という月給は、業界的になかなかの額だと思います。
ご存知ない方のために説明すると、動仕会社の“動仕”とは、アニメの「動画」と「仕上げ」のことです。動画は、原画と原画の間に中割の絵を加えることです。仕上げは、その動画をスキャンして彩色を施すことを指します。つまり、どんなに素晴らしい原画だったとしても、元の線や動きが拾えていなければ台無しになります。これらの重要な工程を専門的に請け負っているのが動仕会社です。
ちなみに今回注目された動仕会社「reboot」は、「ポケットモンスター」「呪術廻戦」「ハイキュー!! TO THE TOP」など、人気作品を数多く手がけている実績ある会社です。
加藤:今回、「reboot」の代表と人事部長に「異例の求人」について取材したところ、次のようなお答えでした。
まず、固定給にしたのは社長のお考えだそうで、「生活基盤がしっかりしてないと良い仕事はできない。なのに、この基本部分をどこもやっていないのは不思議