独居高齢者に食の喜び 焼津の市民団体「100円弁当」宅配で交流 コロナ下見守り(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)

【リンク先抜粋】
 新型コロナウイルスの影響で外出機会が減った独り暮らしの高齢者を支援しようと、焼津市の市民団体「チームももいろ」が「100円弁当」の宅配に取り組んでいる。人との接触が減り、心身が弱る高齢者の増加が心配される中、地域で支え合う方法を模索する。  「おばあちゃん、元気にしてた?」。10月、同市道原の女性(88)宅を、チームももいろの小野真由美さん(54)が訪ねた。「ありがとう。元気だよ」。女性は笑顔で応え、出来たての弁当を受け取った。  チームは2016年に市内の30~50代の多業種の男女10人ほどが「地域のためにやれることを」と結成、毎月の清掃活動を始めた。17年からは子どもや、独居の高齢者に月2回、食事を振る舞い、だんらんの機会を設ける「ももいろ食堂」をメンバー宅で運営してきた。  子どもは無料、高齢者からは参加費300円をもらう。スタッフの負担を抑え、無理なく続けられるようにとの考えからだ。食材は参加費のほか、市民の寄付やスタッフの自家農園栽培で賄ってきた。しかし、コロナの感染拡大に伴い、ももいろ食堂は2月から4カ月間、中止を余儀なくされた。  小野さんは高齢者の地域との接点が失われたことを心配した。「ゲートボールもラジオ体操も接骨院も行けなくなった。誰とも話さないで一日が終わる人も多いのでは」。温かい食事を届け、近況の確認もできたら-。そんな思いから5月に「100円弁当」を始めた。月1回25食ほどを作り、市内を車で回って宅配する。  女性はももいろ食堂の常連だった。近所の仲間と参加し、おしゃべりをするのが楽しかった。子どもたちと同じ空間にいるだけで元気をもらった。コロナで一転、楽しみは奪われ、冷凍食品で済ませる食事が多くなった。「おいしいという感じはない。かごの鳥だよ」。当時を振り返る。  それだけに100円弁当には救われた。おかずは高齢者でも食べやすいように軟らかく調理され、必ず完食する。「食べられる幸せを改めて感じる」。弁当に込められた優しさが身に染みた。  コロナによって、できないことは増えた。だが同時に、地域コミュニティーの大切さに気付かされるきっかけにもなったと小野さんは振り返る。「逆境を乗り越えようと地域の絆はむしろ深まった気がする。支え合う姿を子どもたちに示せば、将来同じ考えを持ってくれるはず」。食堂は6月に再開した。100円弁当も注

続きはこちら

(2020/11/21)