チームラボ猪子寿之が語るコロナ禍の“分断”、人を「許せない」のは通信だから?(ビジネス+IT)

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●メディアがコロナ禍の恐怖や変化を煽った ──新型コロナウイルスが人々や社会に与えた影響をどのようにお考えですか? 猪子氏:オールドメディアから新興のIT系メディアまでが、間接的あるいは直接的に新型コロナウイルスの恐怖や変化を実際の数字以上に煽ることによって、利益を得ようとしてきたように思います。SNSなどを通じ、不確かな情報が大量に拡散されてしまう、俗に言う「インフォデミック」が起きて、人間が人間を煽って自らの社会を破壊した、とも言えるんじゃないかと。  恐怖を煽ることや、それを撤回しないことで、情報による虚像を人々が信じて、社会の破壊が継続している状況なのかもしれない。急激な変化を必要以上に肯定したり、もしくは分断を煽ることで、それを肯定しているようにも見える。おそらく人は、放っておくと分断を好む方向に進んでいくのかと思いますね。  でも、過去の歴史を振り返ると、どんな時代でも分断を乗り越えて、多様性を肯定してきた地域や都市が繁栄して豊かになってきたという事実があります。それは歴史が証明しているし、特に20世紀後半は知性と強い意志によって分断を乗り越えようとしてきた。  仮にウイルスが真の脅威だったとしても、少なくともそれに対抗するのは薬であったり、ワクチンであったり、そういった医療体制であり、それらはすべてサイエンスに基づいたものでしょう。サイエンスは人類が積み上げて構成してきたもので、どこか一地域で発展したものではなく、長い歴史の中で世界中の人たちが互いに研究してきた成果です。  だからこそ、ウイルスが脅威であればあるほど、人類が共通して立ち向かわなければいけない。本当は分断とは真逆の方向に進んだほうが良いはずなのに、グローバル化を否定したり、世界が協調するのを否定するかのような風潮っていうのは、悲しいと思いますね。 ●“分断”される世界で、チームラボのアプローチ ──本来は世界が協調して立ち向かうべきところを、逆にメディアやSNSが分断を煽ってしまったと。 猪子氏:そう。世界中の人が今回の新型コロナウイルス騒動の渦中で、何か何だかわからない状況のときに、たとえばテレビをつけると彼らが分断を煽ってきたわけです。  でも、そういうことに対して、自分はちょっと怪しいなと感じていたので、たとえ家に閉じこもっていなくてはいけなくても、意図せずに世

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(2020/11/21)