習近平氏、開放的姿勢アピールで対米牽制 APEC首脳会議(産経新聞)

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 【北京=三塚聖平】アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を舞台に、中国は「トランプ後」をにらんで対米牽制(けんせい)を強めている。米大統領選で勝利を確実にしたバイデン前副大統領が政権を握っても対中政策の軟化が見込みにくい状況下で、世界で自国の影響が及ぶ経済圏を広げることにより「対中包囲網」を切り崩すことを狙う。  「中国はデカップリング(切り離し)を行ったり、排他的な小さなグループをつくったりしない」  習近平国家主席は19日、オンライン形式で行われたAPEC首脳会議の関連会合で演説した。演説では「一国主義や保護主義が蔓延(まんえん)する中で、中国の対外開放は歩みを止めなかった」とも強調しており、名指しはしていないものの米国が念頭にあるのは明らかだ。  トランプ米政権が保護主義的な傾向を強めてきたのを受け、中国は自由貿易の擁護姿勢をアピールする。15日には日中韓などが参加する地域的な包括的経済連携(RCEP)交渉が妥結して15カ国が署名したが、習氏は「多国間や2国間の投資・貿易協力に積極的に参加する」と経済連携交渉を加速させる方針を示す。  環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)についても、中国商務省の高峰(こう・ほう)報道官が19日の記者会見で「中国は積極的で開放的な姿勢だ」と発言。実際の参加には国有企業改革が必要などハードルが高いものの、TPPから離脱した米国を意識して開放的な姿勢を戦略的にアピールしている。

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(2020/11/20)