家族の感動の物語「STAND BY ME ドラえもん 2」 シネマプレビュー(産経新聞)

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 公開中~公開間近の作品から、文化部映画担当の編集委員がピックアップした「シネマプレビュー」をお届けします。 ★★★★★ 傑作 ★★★★  見応え十分 ★★★   楽しめる ★★    惜しい ★     がっかり (☆は★の半分) ■「STAND BY ME ドラえもん 2」 ★★★☆  「家族」が主題の映画が目立つ。記録的ヒットの「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」もそうだ。コロナ禍で映画の公開時期、順番が大きく変わり、共通する背景があるのかは分からない。映画の不変の主題といってしまえばそれまでだが、この「ドラえもん」も、のび太が過去と未来を行き来し、祖母、両親、そして自身の結婚…と家族の感動の物語を紡ぐ。  3次元アニメーション版の第2弾。前作に続き八木竜一が監督。「ALWAYS 三丁目の夕日」などの山崎貴(たかし)が共同監督と脚本を手がけた。原作漫画の中から「おばあちゃんのおもいで」を軸に、のび太の結婚式の騒動を描く。八木監督らは「手」を描くことを意識したという。なるほど登場人物らが手を重ねたり、つないだりする。見ていて絆を強く感じるゆえんだろう。  結婚式を翌日に控えた未来ののび太が、ため息まじりで車を走らせる。その未来都市の夜景を空からとらえる冒頭の場面が憂いに満ちていていい。ため息の理由が情けないのが、のび太らしいが。  20日から東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田などで全国公開。1時間36分。(健) ■「ホモ・サピエンスの涙」 ★★★★  時代も年齢も異なる人々が織りなす悲喜劇を描いた作品。“映像の魔術師”ロイ・アンダーソン監督が構図や色彩、美術と細部まで計算し尽くし、全33シーンすべてをワンシーン、ワンカットで撮影した。  マルク・シャガールの「街の上で」など実在の名画からインスパイアされた映像も登場。監督が描く作品のメインテーマは「人間のもろさ」。ショートストーリーの連続だが、いつの間にか哲学的な含蓄のある“映像詩”の世界に引き込まれていた。  ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)に輝いた。20日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、大阪シネ・リーブル梅田などで全国順次公開。1時間16分。(啓) ■「泣く子はいねぇが」 ★★★☆  劇場公開作はこれが初めての佐藤快磨(たくま)監

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(2020/11/20)