初戦を託された菅野「僕以外いない」 日本シリーズ前日練習（産経新聞）
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プロ野球の日本シリーズに臨む巨人は２０日、前日練習を行った。
借りを返す舞台がやってきた。屈辱の４連敗でソフトバンクに敗退した昨季の日本シリーズを、忘れた選手はいない。約２時間行われた前日練習では時折笑顔も出たが、緊張感は高まってきた。
【日程】日本シリーズ２０２０
昨季は初戦をチームの勝ち頭だった山口（現ブルージェイズ）で落とし、相手の勢いに飲まれた。今季、重要になる初戦は、１４勝して投手陣の柱として復活した菅野に託される。「やるべきことはやってきた。（初戦は）僕以外いない」と決意を口にしたエースは「去年のシリーズに負けたときから、チームとして相当な覚悟を持ってここまできた。何とか投手陣が頑張ったと言ってもらえるようにしたい」と強調した。
異例のシリーズへの対応もしてきた。今回は全試合で指名打者（ＤＨ）制が採用され、普段、投手が打席に立っているセ・リーグが不利とされる。ただ、原監督は「経験はある。プラスに受け止めて最善策をとっていく」と受け止めた。
さらに、本拠地の東京ドームが使えず、ホームゲームは京セラドーム大阪で実施される。チームは１８日から大阪入り。この日の練習の最後には、一部の投手がマウンドを確認するなど、黙々と準備を進めてきた。
シリーズを制覇すれば、巨人は２０１２年以来の日本一。セ・リーグチームが勝つのも８年ぶりとなる。「挑戦者なので、セ・リーグ代表の誇りをしっかり持って戦いたい」と主将の坂本。強い気持ちで決戦に臨む。（小川寛太）
