浜名湖の牡蠣が2年続いて不漁 前代未聞の事態に生産者は(静岡県)(静岡放送(SBS))

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 浜名湖の特産品、牡蠣の季節がやってきました。2019年のシーズンは不漁となりましたが、果たして2020年シーズンの牡蠣はどうなんでしょうか。  潮の香りとうまみが豊かで多くの人を虜にする浜名湖名産のカキ。この名産品がいま、ピンチを迎えています。浜名湖のカキは例年この時期に収穫が始まります。養殖業者の八木田さんがカキ棚を見せてくれました。 <養殖業者 八木田昇一さん>「3個、4個、5個ぐらいですかね、この1つのつるで。いい時は100個ぐらいついているのが5個ぐらいしかついていないので」  左が貴重な順調に育ったカキです。カキの形がはっきりわかります。しかし、2020年多いのは右側。死んだカキの殻とフジツボばかりの固まりです。 <養殖業者 八木田昇一さん>「サイズも小さいですし、例年と比べて。なおかつ生きているのが2割3割ですので、商売として成り立つのが難しい」  浜名湖のカキは2019年シーズン、50年に一度の不漁といわれました。2020年は輪をかけて厳しいといいますが、原因は何なのでしょうか。 <養殖業者 八木田昇一さん>「(夏に)水温が急に上がり出したり、その影響もあってカキがバタバタと死んでしまった」  浜名湖の沖、遠州灘では2017年の夏から黒潮の大蛇行が続いていました。そこから枝分かれした温かい海水が浜名湖に流れ込み、水温に影響しているとみられています。特に8月の水温は、過去の平均値より、0.5度も高くなったのです。八木田さんはせめてもう少しカキを太らせようと出荷の時期を12月にずらしました。いったん水から上げ、効率的に注文に応えられるよう、数少ないカキを籠にまとめて、再び浜名湖に戻すことにしました。 <パートの女性>「軽い音でしょ、これもう空」 <鈴木吉彦記者>「身が入っているカキに対して空はこれだけの量だそうです」 <養殖業者 八木田昇一さん>「今まで一度もやったことない前代未聞の事態」  一方で、手ごたえを感じる試みもありました。カキの天敵・クロダイ対策です。クロダイは強力な歯でカキの稚貝を食い荒らします。そのクロダイが寄り付かないようカキ棚を網で囲んだところ、食害は大幅に抑えられたということです。 <養殖業者 八木田昇一さん>「自分たちは何ができるのか考えて、できる範囲のことを精一杯やっていくしかない」  量は少なくても質の良いカキを消費者に届け

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(2020/11/20)