三島由紀夫没後50年 晩年交流の菓子店店主、命日25日に講演 下田愛した文豪の素顔を語り継ぐ(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)

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 作家三島由紀夫(1925~70年)が陸上自衛隊市ケ谷駐屯地で割腹自殺してから50年。晩年、毎年夏を過ごした下田市でひいきにした菓子店「日新堂菓子店」店主の横山郁代さん(69)が命日の25日、同市内で講演する。下田を「サンクチュアリ(聖地)」と表現して愛した三島が、地元の人に見せた気さくな一面を横山さんが紹介する。  三島は64年から70年まで、夏に同市の下田東急ホテルに滞在し、最後の長編「豊饒(ほうじょう)の海」などの小説を執筆した他、家族や友人との休日を楽しんだ。横山さんが初めて三島と出会ったのは中学3年の時。市街地を歩く三島を見掛け、友人と後ろから追い掛けたという。しばらくすると、三島は急に振り返り、「私たちにあっかんべーをした。ちゃめっ気のある方だった」と笑う。  その後、三島は横山さん家族が経営する日新堂菓子店のマドレーヌを気に入り、しばしば訪れるようになった。ある日、横山さんが高校の演劇部で三島の戯曲「愛の不安」を上演すると伝えると、「今日はうれしい日だ」と喜び、アドバイスもくれたという。  三島は亡くなる3カ月前も店を訪れた。その際、接客した横山さんの母に「大きな仕事をするから、来年は来られない」と伝えたという。横山さんは「既にこの時、覚悟を決めていたのだろう」と振り返る。  コロナ禍前は、欧州を中心に海外の三島ファンも店を訪ねた。「多面性が三島さんの魅力。だからこそ、今も国内外の人を引きつける」と語る。一方で死後50年がたち、直接三島と触れ合った人も少なくなってきた。「下田で見せた三島さんの表情を語り継ぎたい」と話す。  <メモ>三島由紀夫の没後50年記念講演会「三島由紀夫の愛した下田」(下田市教委主催)は25日午後1時半から、同市民文化会館で開かれる。希望者多数のため、当初の小ホールから大ホールに場所を変更した。 参加無料で、事前申し込みが必要。申し込み、問い合わせは下田市教委生涯学習課<電0558(23)5055>へ。

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(2020/11/19)