日置5人殺害事件 妻を失った被告の伯父が涙ながらに証言(MBC南日本放送)
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日置市の住宅でおととし、親族ら男女5人が殺害された事件の裁判員裁判で、事件で妻を失った被告の伯父が証人尋問がありました。男性は妻について、「おっちょこちょいだけど、自分が間違えた時ははっきり言ってくれる人だった」と涙ながらに話しました。
実の母と弟、そして妻を失った岩倉知広被告の伯父は、被告と一度も目を合わすことなく、証言台に立ちました。
岩倉被告は、おととし3月から4月にかけて、日置市東市来町湯田にある被告の祖母の住宅で、祖母や父親、親族ら男女あわせて5人の首を絞めて殺害した罪などに問われています。19日の証人尋問で証言台に立ったのは、母の岩倉久子さんと弟の正知さん、妻の孝子さんを失った、72歳の被告の伯父です。
(検察)「被告人の性格は?」
(伯父)「(被告の父・正知さんから)仕事にあきっぽく、続かないと聞いていました。実の母親を理由なく殴ることもあったと。思い通りにならないとめちゃくちゃにする。世の中はおかしいと、思いつめていた様子もありました」
これまでのMBCの取材に、伯父や亡くなった祖母らから「悪口を言われていた」と話していた被告。
(検察)「あなたは被告人とトラブルは?」
(伯父)「ないです。久子さんは『仕事をしないで、家でゲームばかりしている』と言っていました」
やりとりを見つめていた被告は、鼻から大きく息を吐く素振りを見せました。
(検察)「正知さんが亡くなってどういう気持ちですか?」
(伯父)「寂しくなって。俺より若いのに何でこんなに早く…」
伯父のこれまでの証言に動じる様子はなかった岩倉被告でしたが、「自分の味方だった」という父・正知さんの話になると、目を赤くしてまばたきを繰り返していました。
事件当時、仕事で県外にいた伯父。弟の正知さんの無断欠勤を知り、妻の孝子さんに安否確認を依頼。孝子さんは姉の坂口訓子さんと一緒に現場を訪れました。さらに知人の後藤さんにも確認を依頼した結果、全員が事件に巻き込まれました。
(伯父)「俺が行けばよかった。被告に腹が立っています」
傍聴席からすすり泣く音も聞こえる中、何度も続く検察の質問にしっかりと答えていた伯父ですが、妻・孝子さんの人柄について聞かれると、涙ながらに答えました。
(伯父)「おっちょこちょいでせっかちだけど、私が間違った時は間違ったと言ってくれる、そんな性格でした。憎し