北海道で7人死亡 新たに266人感染、1人再陽性(産経新聞)
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北海道と札幌、旭川、小樽、函館の各市は19日、道内で新型コロナウイルスに感染した患者7人が死亡し、再陽性1人を含む267人の感染が確認されたと発表した。1日当たり感染者数はこれまでで最も多かった12日の236人を上回り、過去最多となった。
【イラスト解説】新型コロナに感染かな?と思ったら
札幌市で新たに医療機関と高齢者グループホームのクラスター(感染者集団)が発生するなど、病院や介護施設での感染拡大に歯止めがかからない状態が続いている。
道内の死者は計141人、感染者は延べ6380人(実人数6356人)となった。午後6時時点の患者数は1993人で、このうち17人が重症。
このうち札幌市では19日、50~90代男女4人の死亡と過去最多の197人(再陽性1人を含む)の感染が確認された。また、新たなクラスターが札幌出入国在留管理局とIT関連会社、医療機関、高齢者グループホームの4カ所で発生した。
札幌市によると、この医療機関の感染者は職員5人と入院患者8人の20~80代計13人で、複数の病棟で感染者が出ている。高齢者グループホームの感染者は従業員3人と入居者5人の40~90代計8人で、このうち入居者5人は施設内の同じ区画で確認されたという。市はグループホームの入居者1人を病院に搬送した。
患者数の増加を受け、同市は確保病床を約360床から約440床に増やす。また、11月に入って病院や福祉施設のクラスターが相次ぎ、介護の必要な高齢の患者が増えていることから、軽症の要介護高齢者を受け入れる「後方支援病床」の確保を進めている。
道内最大の感染者104人のクラスターとなった特別養護老人ホーム「ドリームハウス」について、陽性が確認された入所者83人のうち33人を病院に搬送したことを明らかにした。
施設内で療養を継続している入所者のため、医療機関やほかの施設から医師や看護師、介護士の応援派遣を受けており、市は「一般的に医療機関で行われる医療と同じ内容の提供に努めている」として、入院の必要性の高い入所者から搬送する方針を示している。