「シーズン1年間の全ての経験が印象に残っています」。月間MVPを受賞したカープ森下暢仁が語る“濃密”なルーキーイヤー(広島アスリートマガジン)
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11月18日、カープのドラ1右腕・森下暢仁が、10月・11月度の『大樹生命月間MVP賞』を受賞した。カープの新人では、1998年4月の小林幹英(現二軍投手コーチ)以来22年ぶり、セ・リーグのルーキーでは、2015年3月・4月度受賞の高木勇人(巨人)以来、5年ぶりの快挙となった。
【写真】ドラフト直後、森下暢仁が掲げていた目標を検証
シーズン終盤の10月・11月、森下は5試合に先発。完投勝利を含む4勝(0敗)を挙げ、37イニングを投げて防御率は0.24。自責点はわずかに1と驚異的な成績を残し、文句なしの受賞となった。
中でも10月24日のDeNA戦(横浜スタジアム)では投打にわたり活躍。投げては9回1失点でプロ2度目の完投勝利、打っては試合を決める勝ち越し打。9勝目を挙げ、カープの球団新人では、1997年の黒田博樹以来、セリーグ5球団から勝ち星を達成した。
「あっという間に終わったという感じで、一日一日を必死にやったなという1年間でした。やっぱり体力的にもメンタル的にも疲れることはあったので、そこは色々な方からアドバイスをいただき、乗り越えることができました」
1年目の今季は、開幕から先発ローテに入り、チーム3位の18試合に先発登板。1完封2完投を含む10勝3敗、リーグ2位の防御率1.91。セ・リーグの新人で防御率1点台は、2012年のカープ野村祐輔以来、そしてカープでは2014年の大瀬良大地以来となる、プロ1年目での2桁勝利を達成した。
「振り返ると、色々なことが印象に残っています。開幕3戦目でのプロ初登板、ナゴヤドームでのプロ初勝利。大学の先輩の柳さん(中日)との投げ合いも含めて、いろんな選手と対戦することもできました。シーズン1年間の全ての経験が印象に残っています」
1年目から先発ローテの柱と呼ぶに相応しい活躍をした森下。月間MVPの吉報の次に待つのは「新人王」のタイトルだ。カープファンから大きな期待を背負う背番号18が、最高の形でシーズンを終えることを期待したい。