【金田喜稔】なぜ日本は後半から機能しなくなったのか? メキシコとの差が明確に出たシーンが…(SOCCER DIGEST Web)

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 チャンスがなかったわけではない。前半はメキシコのサッカーをやらせず、シュート数でも崩した回数でも完全に上回っていた。 【動画】鎌田が鮮やかフェイントで突破するも、オチョアの飛び出しでチャンスを逃したシーンはこちら  ただ、自分たちが主導権を握っている時間帯で、ゴールを決められなかった。あれだけ崩してチャンスを作っていたら、そこを決められるかどうかはもう個人レベルの問題だ。  前半10分に鎌田がエリア内でフェイントを仕掛けて抜け出た場面で、持ち出したボールが20~30センチぐらい思ったより長くなった。その一瞬の隙を突いて、キーパーのオチョアが前に出てきた。それで鎌田は慌ててアウトサイドでパスを出したが、(鈴木)武蔵にわずかに合わなかった。  柴崎が縦パスを入れ、左サイドの原口からのパスを受けた武蔵がオチョアと1対1になった場面も同じだ。武蔵のトラップがわずかに大きくなった間に、オチョアが間隔を詰めてシュートコースを狭めている。ここに35歳のキーパーとの経験の差がはっきりと出たと思う。鎌田も武蔵も、そういうキーパーの特徴が頭に入っていれば、もっと繊細にボールを収めていたかもしれない。  逆に日本の失点シーンでのシュミットの対応はどうだったか。キーパーの専門家ではないから分からないけど、もう少し詰めるタイミングがあったんじゃないかな。逆に言えば、きっちり決めたヒメネスやロサーノと、日本の選手たちの個の能力の差が出たとも言える。  そういう個人の差が積み重なり、11対11になるとチーム力に差が表われてくる。  メキシコは、後半から4-3-3から4-2-3-1に変え、ボランチを2枚にしてきた。前半は、効果的なくさびのパスから崩せていた日本も、このシステム変更で縦パスを封じられてしまった。  これで中央を閉じられた日本が、いかにサイドから崩すサッカーに切り替えられるかが後半のポイントだったが、伊東、酒井に柴崎が絡む右サイド、原口、中山に遠藤が絡む左サイドともに、サイドチェンジをして先手を取るような、効果的な攻撃ができなかった。  ベンチが指示するのか、ピッチ上の選手が自分たちで考えるのか。いずれにしても、自分たちのリズムでサッカーができなくなった時に、日本は切り替えることができなかった。自分たちが優位に進めていれば、当然、相手は変えて来る。その時に対応できな

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(2020/11/18)