イギリスの駐中外交官、溺れている女性を泳いで救助(BBC News)
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ジェイムズ・ランデール、外交担当編集委員
中国駐在のイギリス外交官が、川で溺れていた学生を泳いで救助し話題となっている。
在重慶イギリス総領事館のスティーヴン・エリソン総領事(61)が14日に川べりを歩いていたところ、24歳の女性が岩場から滑り落ち、深い川に落ちたのを見かけた。
通行人が撮影した動画では、女性は速い川の流れに苦労し、一度沈んだあと、顔を下に向けて浮上した。意識をなくしたようだった。
エリソン総領事はその間に靴を脱ぎ、川に飛び込んで女性を救助した。エリソン氏はトライアスロンをたしなんでいるという。
エリソン氏は女性の体を回転させて顔を出させ、急斜面の川べりへと泳いで戻った。
BBCの取材に対しエリソン氏は、「女性は意識を失っていて息をしていなかった。少しの間、私たちは最悪を想定した。しかし川べりに戻ると息を吹き返した」と説明した。
エリソン氏は通行人から投げられた救命ブイをつかんで川べりに寄り、女性を引き上げてもらったあと、自身は低い岩まで泳いで川から上がった。その後、近隣の住民が服や温かな飲み物を差し出してくれたという。
総領事によると、溺れていた女性は武漢から重慶大学に通っている学生で、事故にショックを受けているものの、ゆっくりと回復に向かっている。
また助けてくれたお礼に、週末に家族との夕食にエリソン氏を招いているという。
中国メディア・アナリストのケリー・アレン氏によると、エリソン氏が女性を助けている映像は中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」で拡散された。その後、環球時報などでも報じられており、同氏は「英雄」や「ロールモデル」とたたえられているという。
(英語記事 British diplomat saves drowning Chinese woman)