ご満悦バッハ会長、選手村視察たった30分 2人部屋で「ソーシャルディスタンス的に問題なし」?(夕刊フジ)

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 来夏の東京五輪に向けて視察を続ける国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(66)ら一行が17日、東京・晴海の選手村を訪れた。 【写真】記者団の質問に答えるIOCのバッハ会長  バッハ会長が視察したのは海に近い18階建ての施設で、目の前にはレインボーブリッジが構える。視察を終えると興奮気味に「この景色に選手は東京に恋するだろう」とリップサービスも飛び出す絶賛ぶり。居住棟の内部についても「ソーシャルディスタンス的にも問題なし」とご満悦だった。  しかし、この選手村の新型コロナウイルス対策は完璧とは言い切れない部分もある。全選手が2人部屋という点だ。居住棟の約3800戸に1万8000床のベッドが設置されるが、どの部屋も2人で使用する。  選手村の敷地内には発熱外来を設置し、食堂の座席削減、アクリル板を立てる。部屋の空気を循環させる「サーキュレーターの設置も検討している」(大会組織委員会同)ものの、1人部屋にする予定はない。  バッハ会長らIOCご一行は、わずか30分の視察で選手村に「はなまる」をつけて立ち去った。選手村の川淵三郎村長(83)は、この日の視察を「選手村の村長としては、大満足…」という意味深長なコメント。これには柔道の上村春樹村長代行(69)も苦笑いするしかなかった。  川淵村長は「徹底した感染対策は行うと聞いている。しかし1人部屋にするには、どこか新たに部屋を見つけないといけない」と苦渋の表情。スポーツ界の改革者として慣らしたが「サッカーやバスケの時のように厳しいことはいわない。穏やかな気持ちで過ごしていくよ」と、これまでと同じようにはいかないようだ。  バッハ会長の視察中には、前日16日の都庁前に続き、拡声器で「五輪、今すぐやめろ」などと抗議するグループも登場。18日に離日するバッハ会長は、来春の再来日に意欲をみせた。選手はこの選手村で本当に安心して五輪に臨めるのだろうか。(編集委員・久保武司)

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(2020/11/18)