「仮設で涙流すのも東電さんのおかげです」無人の自宅に東電への皮肉、書いた人は今…9年半経て揺れる思い(withnews)

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自宅は今夏、取り壊された。もう筆書きを張り出す窓もない。 「今だったら、どんな文章を書きますか」と尋ねられると、笑いながらこう言った。 「何十年も同じ土地で暮らし、人生の最後に突然、故郷から引きはがされた人間の気持ちがわかるか? 賠償金をもらってパチンコもやったが、楽しいことなんて何もねえ。俺はただ、自分の家に帰りたい。それだけだ」 後日、わざわざ記者に電話を掛けてきて、こう改めた。 「もう9年半も過ぎたんだ。東電も住民もお互い様だ。俺は恨んでなんかいねぇ。そんな風に書いてもらえねぇか」     ◇ 東京電力福島第一原発の事故後、全域が帰還困難区域になった福島県浪江町の「旧津島村」(現・津島地区)。原発事故で散り散りになった住民たちを南相馬支局の三浦英之記者が訪ね歩くルポ「帰れない村 福島・旧津島村の10年」。毎週水曜日の配信予定です。 〈三浦英之〉2000年、朝日新聞に入社。南三陸駐在、アフリカ特派員などを経て、現在、南相馬支局員。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第25回小学館ノンフィクション大賞を受賞。

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(2020/11/18)