会社員からコンサル・アドバイザリーで独立。成功した人は何をしたか?(PHPオンライン衆知(THE21))

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〔株〕工場経営研究所を起業し、中小の製造業者に対して工場の生産性向上のコンサルティングを行なっている伊藤哉(はじめ)氏は、もともと日立金属〔株〕に勤めるエンジニアだった。 「大学を卒業して入社後、約20年間、一貫して埼玉県にある工場の製造現場で働いていました。製造していたのは自動車部品です。燃費向上のために軽量化が求められていたので、それを実現するプロジェクトを主導したりしました」(伊藤氏) 管理者にもなり、会社には何の不満もなかったが、45歳のとき、やむにやまれぬ理由で転職をすることになる。 「実家の母親に介護が必要になったんです。1年半ほどは実家と職場とを往復する生活をしていましたが、距離が遠くて、体力的につらくなりました」(伊藤氏) 転職サービスを利用して、実家の近くで転職先を探したところ、ちょうど工場の管理者の求人があり、採用されたという。 「リーマンショック後で転職市場が厳しい時期だったので、運が良かったですね。工場の製造現場で長年経験を積んできた人材は、転職市場に少なかったので、採用していただけたのだと思います」(伊藤氏) 転職先は、地元にある大手企業の工場から受注した多種多様な製品を少量ずつ製造する、金属加工の中小企業だった。そこで伊藤氏は、大手と中小企業の違いを痛感することになる。 「担当した部署の中に収益が出ず苦戦しているところがあり、2年くらいかけて改善したのですが、大手のやり方をそのまま中小企業に適用することはできませんでした。例えば、大手であれば、黒字化のために考えるのは、まずコスト削減です。けれども、中小企業はもともと少数精鋭。コスト削減だけで黒字化することは難しい。それよりも、効率を高めることが重要です。効率を上げることによって成果が上がれば、従業員の給与に反映されるよう、社長に提案したりして、モチベーションを高める工夫もしました」(伊藤氏) 製造現場の効率を高めることには日立金属での経験が活かせるが、それだけでは売上が増えないので、収益力を高められない。受注を増やすことも必要だ。 「大手では分業ができていますから、製造現場にとって、仕事は営業が取ってくるものでした。けれども中小では、そうはいきません。製販一体でやらなければならない。私も、若い社員を連れて、お客様のところを回りました」(伊藤氏) 本格的な営業活動の経験

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(2020/11/18)