トルコGP終盤にピットインしなかったハミルトン。その背景には13年前の“悪夢”が「タイトルを失った2007年が教訓になった」(motorsport.com 日本版)

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 メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1トルコGPで6番グリッドスタートながらじわじわと順位を上げ、終盤には2番手のセルジオ・ペレス(レーシングポイント)に対して大量リードを築いてトップ独走状態に入っていた。 【動画】2020年F1第14戦トルコGP決勝ハイライト  レース序盤にウエットタイヤからインターミディエイトタイヤへと履き替えていたハミルトンは、同じタイヤで40周以上を走っていたため、終盤にはタイヤの溝がほとんどなくなっているような状況となっていた。ペレスに対して十分なアドバンテージがあったことから、チームはハミルトンに対してピットストップをして新しいインターミディエイトタイヤに交換することを提案した。  しかしながら、ハミルトンはそれに反対してステイアウトを選択。結果的に無事トップチェッカーを受け、自身7度目となるドライバーズタイトルを確定させた。  ハミルトンはレース後、摩耗したタイヤでのピットインを嫌がったのは、2007年中国GPでの一件を思い出したからだと説明した。当時ルーキーのハミルトンは、酷く摩耗したタイヤを交換するためにピットに向かったが、ピットロード入口でオーバーラン。グラベルにはまってリタイアとなり、結果的にこれが大きく響いて史上初のルーキーでのタイトル獲得のチャンスを逃す形となった。 「僕がピットレーンでワールドチャンピオンを失った一件を覚えているよね」とハミルトンは切り出した。 「つまり、僕は2007年の教訓から学んだんだ」 「それに、今回はマシンをコントロール下に置けていると感じていたし、グリップも良くなっていたので、雨が落ちてきたら対応しようと思っていた」  レース中盤まではランス・ストロール(レーシングポイント)、ペレス、アレクサンダー・アルボン(レッドブル)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に次ぐ5番手を走行していたハミルトンだったが、ベッテルとストロールのタイヤ交換、そしてアルボンのスピンによって2番手に浮上。路面が乾いていく中でペレスをあっさりとオーバーテイクしてトップに立つと、一気に差を広げていった。  ハミルトンは2回目のピットストップを行なってインターミディエイトタイヤを履くことは「正しい選択ではなかった」と考えており、良いペースを維持するためにはタイヤの温度を維持することが重要だったと語った。

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(2020/11/18)